分離法とは?「特にない」「検討します」から本音を引き出す営業術

分離法を営業に活用する方法

 

【本記事はこんな方におすすめです】

 

・お客さんの「本当の悩み」「本音」を引き出す聞き方を知りたいあなた

 

・「特にない」「検討します」「全部ダメ」で会話が止まってしまい、困っているあなた

 

 

あなた
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お客さんの本当の悩みが、なかなか出てきません。
あなた
あなた
「特にない」「検討します」で、そこから会話が進みません。

 

あなたは、お客さんの「本音の聞き出し方」で、困っていないでしょうか?

 

大丈夫です!

 

「特にない」「検討します」「全部ダメ」と言われても、お客さんの本音は、ちゃんと引き出せます。そのカギが「分離法」です。

 

加賀田裕之
加賀田裕之
営業がくるしい、あなたは

 

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加賀田裕之です。

 

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※本サイト内での感想や実績は、クライアント様個人やクライアント様企業の感想や実績であり、同様の結果を保証するものではありません。成果には個人差、企業差があります。

 

 

この記事では、

1)分離法とは?

2)なぜ「分離法」で本音が出るのか?

3)ダメ営業・普通の営業・トップ営業の違い

4)【ヒアリング編】「特にない」を分離する

5)【クロージング編】「検討します」を分離する

6)【クレーム編】「全部ダメ」を分離する

7)「分離法」と「課題の分離(アドラー)」は別物です

8)まとめ:分離法で、お客さんの本音を引き出す

をお伝えします。

 

お客さんの本音を引き出す心理スキル「分離法」をマスターして、売上アップしましょう!

 

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分離法とは?

 

分離法とは、お客さんが「全部」「まるごと」で捉えている大きな塊を、「一部分」に切り分けて質問することで、本音を引き出す心理テクニックです。

 

「全部」のままだと、お客さんは答えられません。でも、「その中でも、いちばん◯◯なところは?」と一部分に分けてあげると、スッと本音が出てくるのです。

 

 

じつは、この分離法は、営業のあらゆる場面で使えます。

 

■ヒアリングで → 「特にない」を分離して、悩みを引き出す

 

■クロージングで → 「検討します」を分離して、本当の反論を引き出す

 

■クレーム対応で → 「全部ダメ」を分離して、本当の不満を引き出す

 

この記事では、ヒアリング・クロージング・クレームの3つの場面ごとに、分離法の使い方を見ていきますね。

 

加賀田裕之
加賀田裕之
お客さんの「全部」「なんとなく」という大きな塊を、そのまま扱おうとするから、行き詰まるのです。

 

その塊を、「一部分」に切り分けてあげる。それだけで、お客さんは答えられるようになりますよ。

 

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なぜ「分離法」で本音が出るのか?

なぜ、「一部分」に分けると、お客さんは答えられるようになるのでしょう?
あなた
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それは、「全部」という大きな塊は、あまりに漠然としていて、どこから答えていいかわからないからです。

 

「全部」というのは、いわば大きな箱のようなもの。中に何が入っているのか、お客さん自身も、うまく取り出せないのです。

 

たとえば「困っていることは特にない」「全部ダメ」というお客さんに、そのまま「どこがですか?」と聞くと、どうなるか。

 

お客さんは、自分の気持ちを「全部」「特にない」という一言に、まるごと詰め込んでいます。だから「どこ?」と聞かれても、答えようがありません。

 

ところが、「その中でも、いちばん◯◯なところは?」と、たった一つに絞ってあげると、どうでしょう。

 

お客さんは、大きな塊の中から、いちばん引っかかっている「一点」を探し出し、考え出し、思い出して、それを口にしてくれるのです。

 

■「全部」のまま聞く → 「全部だよ!」「特にない」で終わってしまう

■「一部分」に分けて聞く → いちばんの本音が1つ、出てくる

 

じつは、この「一点」こそが、お客さんの本当の悩み(本音)なのです。

 

加賀田裕之
加賀田裕之
「全部」の中から「一つ」を引き出せれば、そこが解決の糸口になります。

 

大きな塊のままでは、どこから手をつけていいかわからない。だから、分けるのです。

 

お客さんの本音を深掘りする考え方は、価値観営業®でも大切にしています。あわせてご覧くださいね↓

 

価値観営業®とは?お客様の「価値観」を満たして成約率80%を実現する方法

 

価値観営業®︎とは?トップ営業の4次元ヒアリング®FSVEM話法®︎

 

ダメ営業・普通の営業・トップ営業の違い

 

お客さんが「全部ダメ」「特にない」と、大きな塊で答えたとき。営業マンの対応は大きく3つに分かれます。

 

×ダメ営業:正面から言い返す・あきらめる

 

全部だよ全部。まったく信頼できない!
お客さん
お客さん
ダメ営業
ダメ営業
いえ、全部と言われましても…。うちにも言い分があります。

 

正面から言い返せば、お客さんはさらに心を閉ざします。火に油を注ぐだけです。

 

△普通の営業:「どこがですか?」と、そのまま聞く

 

まったく信頼できないんだよ。
お客さん
お客さん
普通の営業
普通の営業
具体的に、どこが信頼できないか、教えていただけますか?
どこがだと?全部だよ全部!
お客さん
お客さん

 

まじめに聞いていますが、大きな塊のまま聞いているので、「全部だ!」で終わってしまいます。

 

◉トップ営業:分離法で「一番の一点」を引き出す

 

全部だよ全部。まったく信頼できない!
お客さん
お客さん
トップ営業
トップ営業
おっしゃるとおりです。深く反省しております。一つだけ教えてください。

 

その中でも、いちばん信頼できないとお感じになった部分は、どこでしょうか?

そりゃあ、先週のトラブルのときに、誰もサポートの電話に出なかったことだよ。
お客さん
お客さん

 

トップ営業は、お客さんの答えをまず受け止め、そのうえで「その中でも、いちばん◯◯な部分は?」と、一点に分離します。すると、お客さん自身が本音を口にしてくれるのです。

 

加賀田裕之
加賀田裕之
同じお客さんを前にしても、聞き方ひとつで結果はまったく変わります。営業は「才能」ではなく「型」です。

 

分離法という型を知っているかどうか、それだけの違いなんですよ。それでは、3つの場面ごとに見ていきましょう。

 

【ヒアリング編】「特にない」を分離する

 

まずは、ヒアリングの場面です。

 

新規のお客さんは、最初はなかなか本音を出しません。「困っていることは特にない」と言われがちですよね。

 

別に、いま困ってることは特にないよ。
お客さん
お客さん
営業マン
営業マン
なるほど。強いて一つだけ挙げるとしたら、もっとこうなったらいいのに、と思うことって、ありますか?
うーん、強いて言えば…
お客さん
お客さん

 

「全部順調」という塊を、「強いて一つだけ」に分離すると、ポロッと本音が出てきます。

 

もう一つ、ヒアリングで使える分離法があります。それが「話せる範囲で」という言い方です。

 

これは、心理カウンセラーやセラピストが使っている方法です。お客さんが言いにくそうにしているとき、こう切り出します。

 

営業マン
営業マン
話したくないことは、大丈夫ですので。お話しできる範囲で構わないので、お聞かせいただけないでしょうか。

 

「全部、話してください」と言われると、人は身構えます。でも「話せる範囲で」と、話す/話さないを分けてあげると、「話したくないことは話さなくていいんだ」という心理的な安全が生まれて、かえって話しはじめてくれるのです。

 

加賀田裕之
加賀田裕之
ヒアリングでは、「特にない」「強いて一つだけ」に、「言いにくい」「話せる範囲で」に分ける。

 

この二つで、お客さんの本音が、驚くほど出てきますよ。

 

お客さんのタイプを見抜いて本音を引き出す方法は、こちらもあわせてご覧くださいね↓

 

SIX MENTAL READING®︎(シックスメンタルリーディング)でお客様のタイプを見抜く方法

 

タイプ別アプローチ:6つのメンタルタイプ【SIX MENTAL READING®︎】

【クロージング編】「検討します」を分離する

 

次に、クロージングの場面です。

 

提案のあと、「検討します」と言われることは、よくありますよね。じつは、この「検討します」も、大きな塊です。

 

うーん、ちょっと検討します。
お客さん
お客さん
営業マン
営業マン
ありがとうございます。いちばん引っかかっている点は、どこでしょうか?

 

お値段ですか、タイミングですか、それとも別の何かでしょうか?

じつは、値段よりも、導入のタイミングがね…
お客さん
お客さん

 

「検討します」を「いちばん引っかかっている一点」に分離すると、本当の反論(=クロージングすべきポイント)が見えてきます。

 

お客さんが「あれもこれも気になる」と、課題が多すぎて決められない場合も、分離法が効きます。

 

気になることが多くて、正直、何から考えればいいか…。
お客さん
お客さん
営業マン
営業マン
では、その中で、いちばん先に解決したいことは、どれでしょうか?
そうですね…やっぱり、まずはコストかな。
お客さん
お客さん

 

課題の塊を「優先順位トップの一点」に分離すると、そこにピンポイントで応えられ、クロージングの成功率がぐっと上がります。

 

加賀田裕之
加賀田裕之
「検討します」で引き下がってはいけません。その「検討」の中身を、たった一点に分ける。そこにこそ、成約のカギが隠れているのです。

 

【クレーム編】「全部ダメ」を分離する

 

最後に、クレーム対応の場面です。分離法が、もっとも威力を発揮する場面です。

 

「契約を打ち切りたい」と怒っているお客さんへの、クレーム対応のトークを、最初から最後まで見てみましょう。

 

おたくの商品は、まったく信頼できないんだよ。すぐに契約を打ち切りたい。
お客さん
お客さん
営業マン
営業マン
本当に申し訳ございません。ご期待をひどく裏切ってしまいましたことを、心から反省しております。

 

◯◯さま、どうか一つだけ、教えてください。その中でも、『いちばん信頼できない』とお感じになった部分は、どこでございましょうか?

そりゃあ、工事が予定より一週間も遅れたのに、こちらから聞くまで、何の連絡もなかったことだよ。工期が延びるのは、まあ仕方ない部分もある。でも、そういうときにこそ、ひと言いれてくれると思って、他社より高くても、おたくにお願いしたんじゃないの。
お客さん
お客さん

 

「全部信頼できない!」と怒っていたお客さんが、「いちばん信頼できない部分は?」と分離した瞬間、本当の不満(連絡・報告の不足)を、自分から話してくれました。

 

ここまで来れば、あとは、その一点に、まっすぐ応えていけばいいのです。

 

営業マン
営業マン
まったくおっしゃるとおりでございます。今回の連絡の不手際は、私どもの全面的なミスでございます。私はもちろん、全社で非常に重く受け止めております。今後は二度とこのようなことのないよう、対応も考えております。
どんな対応だい?本当に二度と同じミスがないと言えるのか?
お客さん
お客さん
営業マン
営業マン
はい。今後は、工事の進捗を毎週かならず書面でご報告し、遅れが出そうな場合は、事前にお電話で〜

 

「全部ダメ」で終わっていた商談が、分離法によって、具体的な解決の話へと進んでいきました。

 

加賀田裕之
加賀田裕之
クレーム対応で、いちばんやってはいけないのが、「全部」に正面から反論することです。「いちばん◯◯な部分は?」と一点に分けて、そこに誠実に応える。これで、怒っていたお客さんが、いちばんの味方に変わることさえあるのです。

 

なお、分離法はあくまで「クレーム対応の中の一つの話法」です。クレーム対応の全体像や、悪質クレーマー(カスハラ)への対処法は、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせてご覧くださいね↓

 

「クレーム・カスハラ対応」営業マン必見!クレーム対応10のコツ

 

”クレーム・カスハラ対応” 営業マン必見クレーム対応10のコツ

 

「営業 クレーム対応」【弁護士監修】悪質クレーマー撃退法

 

“営業 クレーム対応”【弁護士監修】土下座しろ!悪質クレーマー撃退法/不退去罪•脅迫罪•強要罪•信用毀損および業務妨害罪•威力業務妨害罪•恐喝罪

 

「分離法」と「課題の分離(アドラー)」は別物です

ここで、一つだけ、混同しやすいことをお伝えしておきます。

 

「分離」という言葉から、アドラー心理学の「課題の分離」を思い浮かべた方も、いらっしゃるかもしれません。

 

じつは、この2つは、まったく別のものです。名前は似ていますが、中身がちがいます。

 

■分離法(この記事の話)
お客さんが「全部」で抱えているものを、「一部分」に切り分けて、本音を引き出す営業の話法(心理スキル)。

 

■課題の分離(アドラー心理学)
「これは自分の課題か、相手の課題か」を分けて、他人の課題に踏み込みすぎないという、人間関係の考え方。

 

とはいえ、じつは営業においては、この2つは、深いところでつながっています

 

たとえば、商談で。「最高の提案をするのは自分の課題。それを聞いて、買うか買わないかを決めるのはお客さんの課題」。こう分けて考えられると、あなたは、お客さんの反応に一喜一憂せず、目の前の提案に集中できます。

 

加賀田裕之
加賀田裕之
「分離法」は、お客さんの本音を引き出す“技術”。

 

「課題の分離」は、あなた自身がブレないための“心のもち方”。どちらも、営業を楽にしてくれる大切な考え方ですよ。

 

アドラー心理学の「課題の分離」については、『嫌われる勇気』の要点とあわせて、こちらの記事で詳しく解説しています↓

 

『嫌われる勇気』まとめ・要約:実践に活かす3つの要点【アドラー協会監修】

 

『嫌われる勇気』まとめ•要約:実践に活かす3つの要点【アドラー協会監修】

まとめ:分離法で、お客さんの本音を引き出す

 

分離法は、お客さんが「全部」「まるごと」で抱えているものを、「一部分」に切り分けて、本音を引き出す心理テクニックでした。

 

ヒアリング・クロージング・クレームの3つの場面ごとに、ポイントをまとめます。

 

■ヒアリング:「特にない」を分ける

「強いて一つだけ挙げるとしたら?」「話せる範囲で構いません」と分けて、悩みを引き出す。

 

■クロージング:「検討します」を分ける

「いちばん引っかかっている点は?」「いちばん先に解決したいことは?」と分けて、本当の反論を引き出す。

 

■クレーム:「全部ダメ」を分ける

正面から反論せず、「いちばん◯◯な部分は?」と一点に分けて、本当の不満に誠実に応える。

 

加賀田裕之
加賀田裕之
お客さんの「全部」や「なんとなく」は、じゃまものではありません。分けてあげれば、本音への入り口になります。分離法を「型」として身につけて、お客さんの本当の悩みを、そっと引き出してあげてくださいね。がんばりましょう!

 

否定的なお客さんを味方に変える「ノーセット」も、あわせて読んでおくと、対応の幅がぐっと広がります↓

 

ノーセット(no set)とは?否定的なお客さんを味方に変える営業心理術

 

 

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