『嫌われる勇気』まとめ•要約:実践に活かす3つの要点【アドラー協会監修】

この記事は、一般社団法人アドラー・ビジネスマネジメント協会  渡邉幸生 代表理事により監修されています。

 

 

『嫌われる勇気(岸見一郎 古賀史健著)』ってどんな本?

 

『嫌われる勇気(岸見一郎 古賀史健著)』のまとめを知りたい!

 

あなたは『嫌われる勇気(岸見一郎 古賀史健著)』のまとめを知りたいはずです。

 

 

『嫌われる勇気(岸見一郎 古賀史健 著)』とは2013年12月に発売され、発行部数は2020年7月現在、国内228万部、韓国130万部超、台湾60万部超、世界累計で500万部を超えるベストセラーです。

 

フロイト、ユングと並ぶ心理学の三大巨頭とされ自己啓発の源流であるアドラーの思想を一冊に凝縮し、世界累計で500万部を突破したベストセラー本です。

 

 

アルフレッド・アドラー:Alfred Adler(1870年2月7日 – 1937年5月28日)とは、オーストリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家。

 

嫌われる勇気 まとめ

 

 

ジークムント・フロイトおよびカール・グスタフ・ユングと並んで、現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した1人。

 

アドラー

 

 

『嫌われる勇気(岸見一郎 古賀史健 著)』は副題が『自己啓発の源流「アドラー」の教え』とあるので、一見、アドラーが書いたように思われますが、実は、日本人が書いた著書です。

 

著者の一人、岸見一郎(きしみいちろう)氏は、京都大学大学院文学研究科博士課程で西洋哲学を学び、その後、精神科医院等で多くのカウンセリングを行ってきました。

 

古賀史健(こがふみたけ)氏は、聞き書きスタイルの執筆を専門とするライターで、難しいアドラー心理学の本質を、臨場感あふれる哲人と青年の対話形式に落とし込んだ影の立役者です。

 

一冊全体が対話形式という珍しい手法がとられ、2人の話を聞いているような感覚で、とっても読み易く読み進められる点が最大の特徴です。

 

 

 

岸見一郎(きしみいちろう)氏

嫌われる勇気 まとめ

 

 

古賀史健(こがふみたけ)

 

嫌われる勇気 まとめ

 

 

加賀田裕之
加賀田裕之
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台本営業®コンサルタント加賀田裕之です。

 

 

 

書籍一覧

 

 

「世界はどこまでもシンプルでいまこの瞬間から幸せになれる」と考える哲学者と、「世界は矛盾に満ちた混沌だ」と信じてやまない青年の対話形式で、『嫌われる勇気』は進められていきます。

 

「いまこの瞬間から幸福になれる」と聞くと、過去に嫌な思い出があったり、トラウマを引きずっていたりすると、反発する気持ちになるかもしれません。そのようなあなたの声を代弁するように、本書では青年が終盤まで哲人の考え方を論破しようと言い返しています。

 

「もっと明るくなりたい」「人に好かれたい」と願う人も「勇気とは何か?」がわかれば景色が違って見えるかもしれません。

 

日々誰かのために自分を後回しにして、主張を抑えて我慢しているあなたが、悩みを消し去り、幸福を感じるには何が必要なのかわかる良著です。

 

嫌われる勇気 まとめ

出典 :『嫌われる勇気(岸見一郎 古賀史健 著):自己啓発の源流「アドラー」の教え』(ダイヤモンド社)

 

 

この記事では、難解とされている『嫌われる勇気』のまとめた3つの要点を解説します。

では、次の章でまず、概要を見てみましょう。

 

 

※ 監修者:一般社団法人アドラー・ビジネスマネジメント協会  渡邉幸生 代表理事↓

 

 

一般社団法人 アドラー・ビジネスマネジメント協会

 

 

アドラー心理学

 

 

 【監修者 渡邉 幸生】

 

株式会社プログレス 代表取締役

・ヒューマンギルド認定ELMトレーナー(アドラー心理学)
・ヒューマンギルド認定SMILEリーダー(アドラー心理学)
・Trained facilitators of LEGO® SERIOUS PLAY®method and materials


グロービス経営大学院 (MBA取得)

青山学院大学大学院 国際政治経済学研究科(国際政治学修士号)

青山学院大学 国際政治経済学部 卒

 

大学卒業後、大手生命保険会社にて法人営業を担当、企業へのコンサルティング営業に携わる。その後、法人コンサルティングの経験を活かし「(株)すごい会議」認定コーチとして活動。独立後は活躍の場を広げるため、(株)チームフローにてアドラー心理学を生かしたコーチング技術を学び、さらにヒューマンギルドにてアドラー心理学カウンセリングを学ぶ。

 

現在はアドラー心理学を活用したプロの会議ファシリテーターとして多数の法人を顧客に活動。

 

著書に「リーダーのための勇気づけマネジメント~ビジネスに生かすアドラー心理学~」(セルバ出版)がある。

 

 

『嫌われる勇気』: 概要・目次

嫌われる勇気 まとめ

 
加賀田

 

まず、「嫌われる勇気」について「概要」をご説明します。

 

「嫌われる勇気」は、アドラーの思想を「青年と哲人の対話篇」として物語として話がすすんでいきます。

 

「世界は自由かそれとも猜疑心に満ちたものか」「周囲の人間は敵か味方か」これらの問いに絶対と言える答えはありません。幸せも同じように、自分自身の考え方が左右するのです。「もっと早く読みたかった!」と人生が変わる良著です。

 

それでは、目次を見ていきましょう。

 

 

【嫌われる勇気 目次】

第1夜:トラウマを否定せよ

第2夜:すべての悩みは対人関係

第3夜:他者の課題を切り捨てる

第4夜:世界の中心はどこにあるか

第5夜:「いま、ここ」を真剣に生きる

 

 

加賀田


この記事では、とくに重要な箇所や、本だけではわかりにくい箇所を「3箇所」ご説明します!

 

 

1、トラウマを否定せよ(人は変われる):原因論から目的論へ

2、他者の課題を切り捨てる:承認欲求を否定する

3、「いま、ここ」を真剣に生きる:人生とは連続する刹那である

 

 

トラウマを否定せよ(人は変われる):原因論から目的論へ

加賀田

 

フロイト的な心に負った傷(トラウマ)が現在の不幸を引き起こしていると考える因果率のわかりやすさは、われわれの心をとらえて放さない魅力があります。

 

しかし、アドラー心理学では、トラウマを明確に否定します。ここが非常に新しく、画期的なところです。

 

哲人と、自室に引きこもっている青年の友達に関する会話を要約してご紹介します。

 

 

 

嫌われる勇気 まとめ

 

 

哲人

 

ズバリ、結論からお話します。アドラー心理学では、トラウマを否定します。「トラウマはあったとしても克服できる」のです。

 

アドラー心理学では、われわれは自分の経験によるショックいわゆるトラウマで苦しむ(原因論)のではなく、経験の中から目的にかなうものを見つけ出す(目的論)と考えます。

 

つまり、自分の経験(トラウマ)によって決定される(原因論)のではなく、経験に与える「意味」によって自らを決定している(目的論)のです。

 

青年
 

はぁ?先生は、私の友人が好きこのんで自室に引き込んでいるとでも?彼は、両親に虐待を受けたことがトラウマ(原因)になって社会に適合できないのです!!

 

哲人

 

違います。それは、彼のなかにそう考えたい「目的」があるのです。

 

青年
 

はぁ?どんな目的です??

 

哲人

 

自室に引きこもっていれば親は心配します。その結果、親の注目を一身に集めることができます。他方、家から出てしまうと、誰からも注目されない「その他大勢」になって、誰も大切に扱ってくれなくなる、、。

 

不満はあるでしょうし、幸福ではないかもしれませんが、彼が「目的」に沿った行動をしていることは間違いありません。

 

われわれはみな、なにかしらの「目的」に沿って生きている。それが目的論です。

 

青年
 

はぁ??納得できません!

 

例えば、昨日、喫茶店でウェイターが私の買ったばかりの上着にコーヒーをこぼしてしまったんです。普段は、怒らない私も、ウェイターに大声で怒ってしまった!怒りに我を忘れて怒ってしまった!

 

ここに「目的」が入り込みますか?どう考えても「原因」でしょ!!

 

哲人

 

では、その時、あなたが偶然刃物を持っていたとして、相手を刺してしまったとします。その場合も「自分にはどうすることもできなかった」と言うんですか?

 

青年
 

そそそ、、、それは、極論です!

 

哲人

 

違います。あなたは、「大声を出すために、怒った」のです。ミスを犯したウェイターを屈服させるための手段として怒りという感情を捏造したのです。

 

どんな出来事があったとしても、そこにどんな意味づけをほどこすかによって、現在のあり方は決まってくるのです。

 

青年
 

認めたくはありませんが、過去(トラウマ)の力は強いですよ!

 

哲人

 

過去がすべてを決定し、過去が変えられないのであればトラウマの議論に代表されるフロイト的な原因論は、決定論であり、ニヒリズムの入り口なのです。

 

もしも、人間が変われる存在だとするなら、原因論に基づく価値観などありえず、目的論になるのです。

 

青年

 

は!

 

哲人

 

トラウマは、あったとしても克服できる」のです。

 

青年

 

わかりました!ちなみに、先生は自分のことがお好きですか?

 

哲人

 

少なくとも別人になりたいとは思いません。自分が「このわたし」であることを受け入れています。    

 

青年
 

自分が「このわたし」であることを?    

 

哲人

 

いいですか、あなたは「あなた」であっていいのです。しかし、「このままのあなた」でいいのかというと、それは違います。

 


もしも幸せを実感できずにいるのであれば、「このまま」でいいはずがない。立ち止まることなく、一歩前に踏み出さないといけません。  

 

 

青年

 

手厳しいお話ですが、たしかにそうです。 このままのわたしでいいはずがない。前に進まなければならない。  

 

哲人

 

再びアドラーの言葉を引用しましょう。 彼はいいます。 「大切なのはなにが与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである」と。あなたが他の誰かになりたがっているのは、ひとえに「なにが与えられているか」にばかり注目しているからです。

 

そうではなく、「与えられたものをどう使うか」に注目するのです。  

 

 

出典 :『嫌われる勇気(岸見一郎 古賀史健 著):自己啓発の源流「アドラー」の教え』(ダイヤモンド社)

 

 

性格や気質の違いを理由に、根っこの部分では「理想とする人間になんてなれない」と考えていませんか?国籍・文化の他、外見や生まれ育つ環境は、自分では選べません。人格形成に大いに影響し、恵まれた誰かを羨ましいと思うこともあるでしょう。

 

また、あなたはもしかしたら、本当に不幸な体験をしたかもしれません。そして、その辛い経験がフラッシュバックして気持ちが落ち込んでしまっているのかもしれません。

 

「不幸になりたい」と願っていなくても、「可哀想だ」と思う自分をいままで継続してきたなら、不幸な人生を自らが選択したといえるのです。手厳しい言い方ですが、あなたのために言わせてください。今のままが楽だから過去(トラウマ)・環境を利用しているかもしれないのです。

 

「なぜ、こんなに自分は不幸なんだ」「なぜ、自分は幸せになれないんだ」と考えるのは「原因論」です。

 

そうではなく、「なんの為に、この経験をしたのだろうか?」「幸せになるために、この経験をどうやって活かすことができるのだろうか?」と「目的論」で考えることがあなたが幸せになる考えなのです。

 

他者の課題を切り捨てる:承認欲求を否定する

哲人

 

アドラー心理学では、他者からの承認を求めることを否定します。

 

青年
 

はぁ?承認欲求を否定するんですか?

 

哲人

 

他者から承認してもらおうとするとき、ほぼすべての人は「他者からの期待を満たすこと」をその手段とします。いつも他者の評価に怯え、自分が「わたし」であることを抑えているので相当苦しくなるでしょう。

 

青年
 

はぁ?じゃぁ、身勝手になればいいんですか?

 

哲人

 

傍若無人に振る舞うのではありません。「課題の分離」をすれば良いのです。「これは誰の課題なのか?」という視点から自分の課題と他者の課題を分離して、他者の課題には踏み込まない、それだけです。

 

「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?」を考えれば良いのです。

 

青年
 

、、、、、。

 

哲人

 

アドラー心理学のカウンセリングでは、相談者が変わるか変わらないかは、カウンセラーの課題でなく、相談者本人の課題と考えます。カウンセラーはそこに介入できないのです。

 

青年

 

え!無責任では??

 

哲人

 

「馬を水辺に連れてくることはできるが、水を呑ませることはできない」ということわざがあります。本人の意向を無視して「変わること」を強要したところで、あとで強烈な反動がやってきます。

 

もちろん、「出来るだけの支援はする」と伝えます。しかし、自分を変えることができるのは自分しかいないのです。

 

青年

 

は!!

 

哲人

 

ただ課題を分離するのです。

 

あなたのことをよく思わない人がいても、それはあなたの課題ではない。「自分のことを好きになるべきだ」「これだけ尽くしているのだから、好きにならないのはおかしい」と考えるのも相手の課題に介入した見返り的発想です。

 

 

もし、わたしの前に「あらゆる人から好かれる人生」と「自分のことを嫌っている人がいる人生」があったとして、どちらか一方を選べといわれたとしましょう。わたしなら、迷わず後者を選びます。

他者にどう思われるかよりも先に、自分がどうあるかを貫きたい。つまり、自由に生きたいのです。



 

青年

 

先生はいま、自由ですか?



 

哲人

 

ええ、自由です。

  

 

青年

 

嫌われたくはないけど、嫌われてもかまわない?

  

 

哲人

 

そうですね。「嫌われたくない」と願うのはわたしの課題かもしれませんが、「わたしのことを嫌うかどうか」は他者の課題です。
 わたしをよく思わない人がいたとしても、そこに介入することはできません。 

 

無論、先に紹介したことわざでいうなら「馬を水辺に連れていく」ところまでの努力はするでしょう。
しかし、そこで水を呑むか呑まないかは、その人の課題なのです。  

 

青年

 

、、、なんという結論だ。



 

哲人

 

幸せになる勇気には、「嫌われる勇気」も含まれます。その勇気を持ちえたとき、あなたの対人関係は一気に軽いものへと変わるでしょう。

  

 

 

 

 

出典 :『嫌われる勇気(岸見一郎 古賀史健 著):自己啓発の源流「アドラー」の教え』(ダイヤモンド社)

 

加賀田

 

本来、他者の課題であるはずの問題まで抱えてしまっているのが、対人関係で悩む原因です。上司と部下のやり取りを例にあげます。

 

上司A

 

X商材についてまとめといて!!マニュアルはこれ。できたらBさんに渡してくれる?

 

後輩

 

はい、わかりました。(この図表、どう作ればいいのかな?でも、Aさん高圧的で怖いし、こんな質問をしたら笑われるかも…)

 

加賀田

 

上記の場合、上司の嫌な高圧的な態度が思い出されて、意見の擦り合わせや確認しておくべき項目が後回しにされています。やり直しが待ち構えているのは言うまでもありません。

 

「あの上司がいるから、仕事ができない(あの人さえいなければ自分はもっとできるのに)」と思いたくなります。これは「原因論」という考え方で、当然上司の高圧的な態度や言い方を、こちらが変えようとするのは無理な話です。手も足も出ないので、悩み続けるはめになります。

 

 

アドラー心理学では、「目的論」の立場で物事をとらえます。「仕事をしたくないから、嫌な上司を作り出している」「できない自分を認めたくないから嫌な上司をつくり出している」と考えられれば、「対人関係を見直すカード」は自らが握れるのです。

 

まずは、60点の自分を受け入れ(自己受容)、100点に近付くにはどうすればいいのかを考えましょう。

 

嫌な上司がいるという事実は同じでも、現状をどう思うかは変えられます。誰かの期待に応えようとせず、「嫌われる勇気」を持って自分の課題に真摯に向き合うことが大切です。

 

 

嫌われる勇気 まとめ

 

 

時に面倒な顧客と話を合わせたり、不機嫌な上司の顔色をうかがって発言したり、煩わしい場面に遭遇するかもしれません。

 

・プレゼン資料を作成したが、ちゃんと理解してもらえるか不安だ

・こんな質問をしたら、ばかだと思われるかもしれない

 

誰かの視線や気持ちが気になって悩む場合は、「課題の分離」が必要です。

 

最良のプレゼンにするのは「私の課題」、発表後周囲がどう思うかは「相手の課題」です。他者の課題は切り捨て、人生をシンプルに生きましょう。

 

自分の価値は、承認欲求で満たしてはいけません。あなたに価値があると思うかどうかは、相手の課題であり介入すべき問題ではないからです。

 

同様に上司が理不尽に怒りをぶつけてくる場合も「これは誰の課題なのか」と冷静に考えられれば、感情を始末するのは上司自身であり、自分がなすべきことは擦り寄ったり信念を曲げてまで頭を下げたりすることではないとわかるはずです。

 

「いま、ここ」を真剣に生きる:人生とは連続する刹那である

加賀田

 

「将来何になりたいですか?」は、子どもの頃によく聞かれる質問です。誰もが人生をかけて夢中になれることを見つけ達成し、特別な存在になりたいと願います。

 

しかし、すべての人間が抜群に優れているのは不可能な話です。適材適所と言葉があるように、人はそれぞれ得意なことや苦手なものが異なります。人生には気高い目標が必要で、私たちは未来のために生きることが正解なのでしょうか。

 

本書では以下のようなやり取りが印象的です。

 

哲人

 

では、仮にあなたが山頂にたどり着けなかったとしたら、あなたの生はどうなるのでしょう?事故や病気などでたどり着けないこともありますし、登山そのものが失敗に終わる可能性も十分にありえます。 「途上」のまま、「仮のわたし」のまま、そして「仮の人生」のまま、人生が中断されてしまうわけです。

 

いったい、その場合の「生」とはなんなのでしょうか?

 

青年
 

そ、それは自業自得ですよ!

 

わたしに能力がなかった、山を登るだけの体力がなかった、運がなかった、実力不足だった、それだけの話です!

ええ、その現実を受け入れる覚悟はできています!

 

哲人

 

アドラー心理学の立場は違います。人生を登山のように考えている人は、自らの人生を「線」としてとらえています。

 

この世に生を受けた瞬間からはじまった線が、大小さまざまなカーヴを描きながら頂点に達し、やがて死という終点を迎えるのだと。

 

しかし、こうして人生を物語のようにとらえる発想は、フロイト的な原因論にもつながる考えであり、人生の大半を「途上」としてしまう考え方なのです。

 

青年
 

では、人生はどんな姿だとおっしゃるのです⁉︎

 

哲人

 

線としてとらえるのではなく、人生は点の連続だと考えてください。 チョークで引かれた実線を拡大鏡で覗いてみると、線だと思っていたものが連続する小さな点であることがわかります。

 

線のように映る生は点の連続であり、すなわち人生とは連続する刹那なのです。今、できることを真剣かつ丁寧にやっていくことなのです。「いま、ここ」を真剣に生きること、それ自体がダンスなのです。

 

青年

 

は!分かりました!!

 

 

 

嫌われる勇気 まとめ

 

出典 :『嫌われる勇気(岸見一郎 古賀史健 著):自己啓発の源流「アドラー」の教え』(ダイヤモンド社)

 

 

「過去に何があったか?」「未来がどうであるか?」は関係ないのです。足が絡まっても、タンゴは踊り続けるのです。

 


「先のことを何も考えず好き勝手に生きるのが正解なの?」と思う方もいるかもしれませんが、それは間違った考え方です。

 

例えば、医者になりたいと思っているのに、何もせず漫画に読みふけり1日を終えたとしたら「いま、ここ」に向き合っていません。

 

「連続する刹那」とは、「いま、ここ」=人生における「点」です。刹那を真剣に生きていれば、点は常に完結します。

 

参考書を開き苦手な問題に取り組んだなら今日という1日はただそのためにあったのです。医者になるために今日があったのではありません。

 

続けていたら医者になった、もちろん、看護師や他の道に進んだとしても、「いま、ここ」が充実しているなら幸福な人生といえるでしょう。

 

 

しかし、途上中の仮の人生とするならどうでしょうか。すべては準備期間や我慢の時間のように思え、目的を果たせなかったら失敗した不完全な人生になります。

 

過去や未来・人生全体にフォーカスして生きることが、いまの自分を蔑ろにしていると気付けるはずです。

 

アドラー心理学:新人マネージャーのためのリーダーシップ2つのコツ

 

アドラー流マネジメント・リーダーシップの取り方について一般社団法人 アドラー・ビジネスマネジメント協会 渡邉幸生代表から新人マネージャーさんでもできる2つのコツについてお聞きしました。

 

マネジメントについて悩んでいるあなたは以下の記事を参考にしてください↓

 

アドラー心理学:新人マネージャーのためのリーダーシップ2つのコツ

 

アドラー心理学:新人マネージャーのためのリーダーシップ2つのコツ

 

嫌われる勇気まとめ:年齢に関係なく、気付いた人から変わっていける

「どうすれば幸せに生きることができるか?」具体的な考え方をまとめた『嫌われる勇気』を紐解きました。

 

「なぜこんなに尽くしたのに返してくれないのか」「もっと自分は価値のある人間だと思われたい」「人が何をしてくれるのか?」「相手が自分をどう思うのか?」など常日頃、悩み・考えているあなたも、いまから前を向いて一緒に歩いていきましょう。

 

 

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