本記事はこんな方におすすめです。
・営業工程(営業フロー・営業プロセス)って何か?知りたい!
・営業工程(営業フロー・営業プロセス)の改善方法を知りたい!
読者(あなた)の悩み
営業工程・営業フロー・営業プロセスって何?
ボトルネックって何?どうしたらボトルネックは解消できるの?
営業工程(営業フロー・営業プロセス)とは、営業活動(セールス)を行う過程で、見込み顧客に対してアプローチから、契約・入金に至るまでの一連の過程を指します。
大丈夫です!
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台本営業®コンサルタント加賀田裕之です。
売り上げアップには「3つ」の改善が必要です。
1、トーク(営業台本)
2、ツール(商談時に見せる資料)
3、フロー(営業工程・営業プロセス)
です。
あなたの「営業工程・営業フロー・営業プロセス」で、一番大切なことはなんですか?
例えばあなたの営業活動は、
■ステップ1:リストへのテレアポ
■ステップ2:資料送付
■ステップ3:アポ
■ステップ4:商談
などの営業ステップかもしれません。
反響営業でしたら、
■ステップ1:反響の受電でアポ
■ステップ2:現地調査
■ステップ3:見積もり提出
■ステップ4:商談
かもしれません。
必要なことは「営業工程・営業フロー・営業プロセス」の、分析なのです。「どのステップに改善点(ボトルネック)があるか?」を分析することが重要なのです。
そこでこの記事では「営業工程・営業フロー・営業プロセス」を改善するための、世界一分かりやすい理論「制約理論(TOC)」の解説と実際の具体例をお伝えしますので、成約率をアップしましょう!
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目次
1、営業工程を改善しよう!:TOC(制約理論)とは?
1−1、17年間、日本語訳されなかった! 禁断のビジネス書「ザ・ゴール」
実際の営業現場で、営業工程・営業フロー・営業プロセスを改善することで売上アップする重要な秘訣「TOC(制約理論)」をご存知ですか?
「TOC(制約理論)」とはアメリカでベストセラーになり、アメリカの製造業復活の原典となったにもかかわらず、「日本人に知られると世界経済が破滅してしまう」と著者が日本語版を17年許可しなかった禁断のビジネス書「ザ・ゴール」に書かれている理論なのです。
著者、エリヤフ・ゴールドラット氏
の意向で日本での出版が許可されなかったのです。
17年後日本で出版されシリーズ累計で100万部を突破していますので、あなたもご存知かもしれませんね。私が台本営業®︎コンサルで結果を出すことができるのも、この「制約理論」を知っているからです。そして制約理論の、具体的な使い方を知っているからです。
良い商品・サービスをお持ちの方が、この理論を知らずに無駄に努力をされているのを見て、もっと楽に、ストレスなく、お伝えする方法をお伝えしたいので、制約理論の極意をお伝えしますね。
『
1−2、TOC(制約理論)とは?
制約条件の理論(制約理論、もしくは TOC (theory of constraints) とは、「あるシステムの目的(ゴール)を継続的に最大化することを狙う、全体的な管理哲学である。」
もしもそのシステムが営利事業であるならばそのゴールとは、将来におけるのと同じくらいより多くの金を現時点で儲けるひとつの方法ということになる。
あらゆる営利組織にはシステムがそのゴールに対して、相対的により高い業績を達成するのを妨げる、ひとつ以上の制約がある。こうした制約は、大きく内部、資源制約、市場制約、方針制約に分類できる。システムの業績を管理するために、これら制約が識別され、かつ、注意深く扱われることが必要である。
さてゴリゴリセールスでなく、購買心理を使ってお客様から「欲しい!」と言わせたいあなたは「台本営業®セミナー」で、本物の「売れる営業台本(トークスクリプト)を作成してみてはいかがでしょうか?詳しくは↓
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2、営業工程を改善しよう!:遠足での例
では書籍「ザ・ゴール」からTOC(制約理論)を理解する例をお話します。考えながら読み進めてくださいね。
ある先生が子供たちを連れて「遠足」に行きました。「日暮れまで」にキャンプ場に子供たちを、到着させなければいけません。
実際に歩いて見て気がついたのですが、当初の計画と違い、子供たちの集団がうまく動いてくれません。何人かはどんどん先に行ってしまうし、逆に、ずっと遅れて見えなくなりそうな子供もいます。一番遅れているM君と、先頭との距離は、1キロ近くになってしまいました。
2−1、TOC(成約理論)を理解しよう:先生の戦略その1
そこで先生は、最初のアイデアを実行します。
先頭グループに一度止まらせ、遅れている子供が追いついてから出発する戦略をとりました。一旦、全員足並みが揃います。しかしすぐに差が広がって、元どおりになってしまいました、、。
もしあなたがこの先生だとしたら、次に、どのような戦略をとりますか?
2−2、TOC(成約理論)を理解しよう:先生の戦略その2
そこで先生は、2つ目のアイデアを思いつきました。
先生は一番遅いM君を先頭にして、他の子供を、先頭から最後尾へ歩く速度が早くなる順番にする戦略にしました。
そうすると誰も遅れることがないので、先生はすべての子供に目をくばれます。しか、一番遅いM君が先頭なので、全体の歩くペースは遅くなります。このままのペースだと、日暮れまでにキャンプ場につかないことが判明しました。
さああなたが先生だとしたら、次は、どうしますか?
2−3、TOC(成約理論)を理解しよう:先生の戦略その3
最後に先生は、M君の負担をできるだけ軽くするアイデアを考えつきました。
全体の歩くスピードを決めているのは、「一番遅いM君」です。M君が早く歩けば全体がスピードアップします。先生は、M君の荷物を他の子供たちに少しずつ負担することにしたのです。
結果はM君の歩くスピードは早くなり、全体のペースも上がり全員日暮れまでに無事キャンプ場につくことができました!
もうお分かりですよね。
このケースを製造工程での問題解決はもちろん、プロジェクトでも、「極端に進んでる部分と遅れている部分があって、製品を出荷出来ない場合どうするか?」など応用できます。
組織のパフォーマンスは、制約(ボトルネック)以外を改善しても、高まらないのです。制約(ボトルネック)の改善にリソースを集中し取り組むことで、最も小さな努力で短期間に最大限改善します。
3、営業工程を改善しよう!:バケツリレーの例
さらに世界一カンタンに、TOC(成約理論)を説明します。
まず「バケツリレー」を想像してください。下の図を見てください。
■「Aパターン」
・ステップ1:100ℓのコップの水を30ℓ入るコップに入れます。
・ステップ2:その水を、70ℓ入るコップに入れます。
・ステップ3:最後に、90ℓ入るコップに入れます。
最終的には、何リットルになっていますか?
そうですね。30ℓです。
つまり2番目の30ℓのコップが「制約条件(ボトルネック)」なのです。全体の数量(スループット)は、この30ℓのコップに制約(決定)されています。この場合30ℓのコップの処理能力を、高める必要があります。
では30ℓのコップの処理能力を、100ℓにしました(30ℓのコップを新たに100ℓのコップに変えました)。それが、「Bパターン」です。
■「Bパターン」
・ステップ1:100ℓのコップの水を、30ℓから変えた100ℓのコップに入れます。
・ステップ2:次に、70ℓ入るコップに入れます。
・ステップ3:最後に、90ℓ入るコップに入れます。
最終的には、何リットルですか?
そうですね。70ℓになります。
Bパターンの場合からさらに全体の処理能力を高める為には、70ℓのコップの処理能力を高める必要があります。
最初は30ℓのコップが、ボトルネック(制約条件)でした。それを改善すると、70ℓのコップがボトルネック(制約条件)になったのです。
成約条件(ボトルネック)は移動するのです!つまり、改善!改善!なのですね。制約理論(TOC)がお分かりになられましたね!
では次に、営業工程(営業フロー・営業プロセス)を仕組み化した制約理論の実例を紹介します!
4、営業工程を改善しよう!:DOCOMOショップの例
さて営業工程・営業フロー・営業プロセスを理解する、具体例をお話しますね。
それは「買う気は無いのに、買ってしまった」時のお話です。
私は携帯のメールアドレスを、10年近く変更していなかったので、あまりに迷惑メールが多くなって困っていました。その結果携帯のメールアドレスの使用はあまりせず、携帯のメールアドレス自体を見ることが無かったのです。
しかし先日ある方から、「携帯メールを送ってましたよ。」と言われるまで、気が付かないことがあり、「これは、まずい」ということで、ドコモショップに、メールアドレスを変更に行きました。
カンの良いあなたは、もうお分かりだと思います。
そうなんです!メールアドレスを変更する目的だったんですが、気がついたらプラン変更までしてしまったのです!
トータルとしては、私にメリットがある変更ですが、基本使用料が増加する固定費が多くかかるプランです。ですので、オススメしてくれたスタッフの成績になるのでしょう。
ここで問題です。
もしあなたがドコモスタッフで、メールアドレスの変更方法を聞きに来ただけのお客様をプラン変更するには、どうしたらよいでしょうか?
ドコモでは「チームで販売する仕組み」が、出来ていました。つまり営業工程(営業フロー・営業プロセス)が、構築されていましたのです。
「どのような流れだったか?」ご説明しますね。
まずドコモショップに来店すると、生年月日などの基本情報を記入して提出しました。その情報を元に、プラン変更を説明できるか?をベテランスタッッフが基幹システム(データベース)で分析し、セールス担当を呼び出しました。彼らを見ていると、女性スタッッフとセールス担当がカウンター内で打ち合わせをしています。
そしてセールス担当が、私のところにやってきました。顔は世界のナベアツ(桂三度)そっくり。
今日は、ご来店ありがとうございます。メールアドレス変更でいらっしゃったんですよね。
そうですけど、、。
そうしましたら先ほど、お客様のプランを確認させて頂きましたが、実は、もっとお得なプランがありまして、メールアドレスを変更させていただいている間に、少しご説明させて頂いても、よろしいでしょうか?
(テストクローズきた〜!)いいですよ。
※テストクロージングについては以下の記事を参照してください↓
テストクロージングで成約率2倍!トップセールスのテストクローズ5つの極意
お客様のプランで先月、先々月の使用料の平均が●●●●●円になります。それを、こちらのプランに変更すると、●●●●●円になります。つまり、●●●●円、お得になるのです!(ドヤーーーー!)
つまり以前と、今の私の電話の使用方法が変わったので、その使用方法に合わせると、●●●●円、お得になるんですね、、。
そうです!このプランの方が、●●●●円、お得になります!(ドヤ! ドヤ! ドヤーーーー!)
わかりました、、。変更してください。
私が何を言いたいか?お分かりですよね。ナベアツの営業力・販売力が特にすごいわけでなく、チームプレイ(組織力)だったのです。営業工程(・営業フロー・営業プロセス)がすごいのです。
凄いと言っても実は、単純です。
■営業プロセス1)
来店客に基本情報を記入させる
↓
■営業プロセス2)
顧客情報をベテランスタッフが分析
↓
■営業プロセス3)
セールス担当のクロージング
これだけで、メールアドレスを変更しに来ただけの顧客にプラン変更を成功させてしまいました。
ドコモショップの
■組織力(チームワーク)
■営業の仕組み化(営業フロー)
素晴らしいですね。
参考にして、あなたの営業工程改善に応用してください。
5、営業工程を改善しよう!:飛び込み営業の例
5−1、飛び込み営業の例:その1
次に飛び込み営業(通称タタキ)での「営業工程」をみていきましょう。
わかりやすい例で、ご説明しますね。月の営業結果が以下のようなケースがあったとします。
■飛び込み数:1,500件
■有効面談数:225件(15%)
※会話が成立する数
■見込み数:11件(5%)
※アンケート等が取れる
■アポ数:1件(9%)
■成約数:1件(100%)
どの工程が、問題だと思いますか?
↓
そうですよね!!「アポの確率」です。成約率が100%というのは、異常値です。逆に、チャレンジしていないのです。難しい案件に、チャレンジしていないのです。
このケースでは、「飛び込み営業」でよくあることですが飛び込みでアポをとる「アポインター」と商談をして成約をとる「クローザー」が「別人」だったのです!!
一般的にクローザーの方が社内的に力が強いので、確実に成約する案件しか商談設定ができなかったのです。
「正常値」は以下になります。
■飛び込み数:1,500件
■有効面談数:225件(15%)
※会話が成立する数
■見込み数:11.25件(5%)
※アンケート等が取れる
■アポ数:6.75件(60%)
■成約数:4.05件(60%)
正常値がわかっていれば、見込み客から、アポをとる工程に問題(ボトルネック)があることがわかります。ここを解消する必要があるのです。ご理解頂けたと思います。
5−2、飛び込み営業の例:その2
では次の飛び込み営業のケースを、見てみましょう。月間数字が以下の数字だとします。
■飛び込み数:1,500件
■有効面談数:75件(5%)
※会話が成立する数
■見込み数:3.75件(5%)
※アンケート等が取れる
■アポ数:2.25件(60%)
■成約数:1.35件(60%)
どこがおかしい、と思いますか?
このケースは、有効面談件数・有効面談率がおかしいのです。
飛び込み営業では、お客様と会話が成立する(接見率)が
■平日:10%
■土日:20%
が正常値なのです。
ですので今回のケースでは、有効面談件数(接見率)を5%から15%まで増加させることが、解決策なのです。
■飛び込み数:1,500件
■有効面談数:225件(15%)
※会話が成立する数
■見込み数:11.25件(5%)
※アンケート等が取れる
■アポ数:6.75件(60%)
■成約数:4.05件(60%)
では接見率をあげるためには、どうすれば良いのでしょうか?
接見率をあげる為の「ベタ」ですが、効果的な方法をお伝えします。それは、「事前に、チラシを撒いておく」ことです。
「チラシを撒くことで、どのような効果があるか?」
お客様が、営業マンの話を聞く態勢が出来るのです。
営業マンと顧客の理想の関係性は、「医者と患者の関係性」です。
「チラシ」を事前に撒いておくことで、お客様の話を聞く態勢が出来るのです。
因みに「チラシ」の撒き方にも、コツがあります。時間は5時から6時くらいがベストです。なぜだかわかりますか?
朝刊が撒かれる時間だからです。ポストに投函された新聞の間に入れれば、「折り込み広告」のようになり、捨てられる確率は激減します。
もちろん、チラシの内容も重要です^^
数値管理(数字を計測すること・チェックすること)を初めてくださいね。
6、営業工程を改善しよう!:テレアポの例
営業工程(営業プロセス・営業フロー)を分析すると、意外なところにボトルネック(問題箇所)があったりするのです。
先日営業コンサルのクライアント様と、テレアポの話になったのです。
彼は電話帳からテレアポをしていて、営業工程(営業プロセス・営業フロー)の基礎数字の話になりました。
■繋がる電話:300件
■有効会話数:45件(15%)
■資料送付:3件(5%)
とここまで分析しました。
「その後のステップは?」とお聞きしたところ、「資料を送付して、架電したらほとんどの方が見ていないので、『また、見てくださいね〜』とそこで会話が終わってしまうんです!
また次に架電しても、繋がらなくなってしまうんです。」とおっしゃったんです!!
あなたなら、どうしますか?
ほとんどの見込み客は、資料なんか見ていません!
ですから例えば、「みなさん、日々お忙しいので、資料をじっくり見ることはないんですよね。ですから、今、私の方から、●●さんのお話をお伺いさせていただきます。」のように、そこからトークを開始すれば良いのです!!
見込み客は資料を見ていない罪悪感もあり、話を聞いてくれるはずです!逆に、そこで話を聞いてくれなかったら、次に架電しても、繋がる確率はぐっと減ってしまいます!
7、営業工程を改善しよう!:保険営業の例
外資系保険会社トップセールスが営業工程をどのように考えているか?ご興味ありますよね。
続きは下の記事を、ご覧ください↓
8、営業工程・営業フロー・営業プロセス:まとめ
ここまで「営業工程・営業プロセス」をお読みになったら、あなたご自身の「営業工程(営業フロー・営業プロセス)」を分解してみましょう。
代表的なセールスステップを分解すると重要数字は以下のようになります。
1)アプローチ数
2)アポ数
3)商談数(プレゼン数)
4)成約数(成約額)
5)入金数(入金額)
営業工程(セールスステップ)を分解すると、ボトルネック(問題箇所)が明確になります。
例えば「売上が上がらない」との悩んでいる方からご相談をいただくと、「そもそも、アプローチ数が絶対に少ない」などのケースがよくあります。
あなたの営業工程(セールスステップ)を分解して、問題箇所(ボトルネック)を特定してくださいね。
この制約理論を営業工程に当てはめて解説しているのが『THE MODEL(福田康隆 著)』です。営業マネジャー必読の書籍です。詳しくは以下の記事をお読みください↓
THE MODEL(福田康隆 著)の重要点解説:制約理論にもとづく「営業プロセスの改革」
最新の購買心理や、営業の『型』をご存知なく、たった一人であなたは苦しんでないですか?「1日3分で売れる!」ミリオンセールスアカデミー®︎無料メルマガで、最先端の営業スキルを体得して売上アップしてくださいね↓
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