不動産営業で「案内取り」のメールって具体的にどうすれば良いのかな?
不動産仲介営業のあなたは「案内取り」の具体的メール文章をどうやればいいか?悩んでいるはずです。
「SUUMO等ポータルサイトからの反響に対する具体的なメールの書き方、を教えてほしい!」というお声が最も多かったので、この記事では、実例のメールをご紹介します。
「エージェントに会いたい」という「不動産エージェント紹介サイト(terass)」用のアプローチメールについてはこちら↓
不動産ポータルサイトなどからの初回メールを成功させるメール文章公開!
目次
不動産仲介営業としての姿勢、根本的な考え方:営業とは「心理誘導」
営業とは何だと思いますか?
お役立ちとかですか?
営業とは、ズバリ「心理誘導」です。究極的にはアプローチからクロージングまでの「心理誘導」なんです。
買わせるための誘導ってこと??それって何かストレスです。
私も同じです。この言葉だけみれば、私もとてもストレスを感じます。
しかし、私たち不動産売買仲介業は決まった物件だけを売る仕事ではないので、ここは大きなメリットだと思います。
アプローチの段階でお客様の要望をしっかりヒアリングして、希望条件を整理して、お客様に合ったお部屋を見つけてあげることができるとても素晴らしい仕事だと私は思っています。
不動産売買仲介業務における「心理誘導」のポイント部分はいくつもありますが、今回のテーマである“反響に対するメール文”における「心理誘導」とは何か?どういうことをするのか?
それは、「常に目的を持って、テーマを決めて」メールを送るということです。
問合せに対して、資料を送ったり内見しませんか?とただ対応するのではなくて、
・どれくらい興味を持っているのか探るための質問を投げかける
・その物件の短所に関して敢えて先に伝えてそれでも内見をしたいと言うだろうか?
・ローン審査を先に受けられる方を優先すると伝えてどう反応するのか?
など、何かしら自分で考えてアプローチしていくようにするという事です。
不動産仲介営業:「案内取り」実際のメール文章
では、お待ちかねの私の実例をご紹介します。
売主様は引越後の内見対応を希望されていて、先行してsuumoへ掲載。その反響に対するメール文です。
〇〇様
はじめまして。●●会社の●●と申します。
〇〇〇〇601号室のお問合せ、誠にありがとうございます。
このお部屋は、売主様3人家族で手狭になったため、お買い替えにて先行購入にて今月末にお引越し予定です。
売主様は、お引越し後の内見対応をご希望でして、suumoへの掲載のみ先行して行っているのですが、かなり反響を頂いております。
このお部屋は、お買い替えで早急な売却処分の意向もあり、相場に沿った価格設定をしておりますので、足の早い物件になると思います。
不躾なお話で大変恐縮ですが
●先行して住宅ローン事前審査を実施頂ける方(資金計画が明確であること)
●これまで複数の物件内見経験があり周辺相場観と条件整理がされていて即決が可能な方
を優先し内見対応を行う前提として、考えております。
本当に心苦しいのですが、かなりの反響を頂いているため中途半端な対応ではかえってご迷惑をおかけしてしまうためです。
本当に申し訳ありませんが、何卒ご理解の上でご検討を頂けますようにどうぞ宜しくお願いします。
取り急ぎ、販売資料と購入資金計画書、売出価格の根拠とした資料を添付させて頂きます。
どうぞ宜しくお願い致します。
■販売資料
■購入資金計画書
■売出価格の根拠とした資料
(上記メールに対するお客様からの返信)
●●様
お世話になります。
下記の件、お忙しいなかご返信いただきありがとうございます。
内見対応の条件について、承知いたしました。ぜひ前向きに検討させていただきたく存じます。
現在の住まいはこの物件の近くで、〇〇に住んで10年以上になります。物件の内見は久しぶりですが、以前にも経験があります。
この物件やお隣のパークコートの新築時に購入を検討していたため、周辺相場観は理解しており、条件が整いましたら即決も考えています。今回住宅ローンの審査を受ける事が初めてなのですが、どのような手順を踏めばよろしいでしょうか。
ご教示いただけると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
反響は3件あり、上記返信のお客様が、ローン事前審査を済ませて内見をされて即申込み、契約となりました。すぐ近所の賃貸にお住まいで周辺相場に関しても十分理解がある方でしたので、とてもスムーズに進めることができました。
不動産仲介営業:案内取りメール文の心理誘導部分とは?
このメール文の中での「心理誘導」として考えたことは、実際の内見までに約2週間ほど時間があるのでなるべく集客をして、先に住宅ローン審査など必要な手続きを済ませて内見時にお客様が購入の即決ができるようにしておく(周辺相場等の必要な準備もしておく)ということでした。
自分はまだ新人だから、こんなふうにうまくいかないと思います。
わかります。大切なことは常に頭を使って「心理誘導」するという意識を持って行動することです。
このメール文章のポイントは、「非常に魅力的な物件なので、本気で欲しい人でないと案内しませんよ」というように「心理誘導」していることです。
すべて、結果から逆算して考えるということが大切なのです。
チラシ作りでもそうですが、この部屋はこういう人(家族構成、男性・女性、年齢層など)が買うだろうとイメージしてそういう方に向けたアプローチをしていくということです。今回のお客様も本当にイメージ通りの方(周辺環境に詳しい=近隣在住、そして素直な方)に購入してもらえました。
今回、最も大切なポイントは「素直な方」に買って頂くということでもありました。
私のメール文はかなり強気な条件(ローン審査、周辺相場の理解、内見経験があり即決できる方限定など)を突き付けています。
しかし、そういう販売方法を取らなければいけない理由(売主様の売却理由、現段階での反響状況など)を同時に説明しているので失礼とは捉えられずに内見・契約までたどり着くことができたのだと思います。
不動産仲介営業「案内取り」具体的メール文章:まとめ
不動産業界で会社勤めの営業マンの方の中には、販売方法やメールひとつに頭を使うことが重要なことは分かったけど、会社の営業体制や業務の忙しさから「そんな時間をかけることができない環境だからどうしようもないんだ!」という方もいることと思います。
私もフリーになるまでは大手での8年間を含めて14年間不動産業界でのサラリーマン時代を経験してきましたので、自分の思い通りに営業が出来ない辛さは本当によく分かります。
私も最前線の現場で頑張っている現役営業マンです。常に変化、進化、カイゼン。現状維持は退化です!
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