ここ数年で、一番、泣きました。
それが、『お母さん、ぼくが生まれてごめんなさい(向野 幾世 著)』のやっちゃんの詩です。
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『営業は台本が9割(きずな出版)』著者
アマゾン新着ランキング一位、紀伊國屋 大手町店 総合・ビジネスランキング一位、紀伊國屋 梅田本店 ビジネスランキング一位 、第八刷増刷(2022年2月現在)
営業教育日本一 ミリオンセールスアカデミー®主宰
台本営業®コンサルタント加賀田裕之です。
「自分がどうみられるか?」ということはまったく考えることなく、「誰かに」「何か」を伝えたいという思いの時だけ、私たちは、本当に感動するのではないでしょうか?
重度の脳性麻痺で生まれ、15歳でなくなったやっちゃんが、お母さんに書いた詩を読むとき、そのようなことを考えずにはいられないのです。
お母さん、ぼくが生まれてごめんなさい
その詩が、以下のやっちゃんの詩です。
ごめんなさいね おかあさん
ごめんなさいね おかあさん
ぼくが生まれて ごめんなさい
ぼくを背負う かあさんの
細いうなじに ぼくはいう
ぼくさえ 生まれなかったら
かあさんの しらがもなかったろうね
大きくなった このぼくを
背負って歩く 悲しさも
「かたわな子だね」とふりかえる
つめたい視線に 泣くことも
ぼくさえ 生まれなかったら
ありがとう おかあさん
ありがとう おかあさん
おかあさんが いるかぎり
ぼくは生きていくのです
脳性マヒを 生きていく
やさしさこそが 大切で
悲しさこそが 美しい
そんな 人の生き方を
教えてくれた おかあさん
おかあさん
あなたがそこに いるかぎり
養護学校教員の向野幾世さんがいくつもの文章を提示し、やっちゃんが目や舌のみの仕草で示して作成。
例えば、「ごめんなさいね おかあさん」この一言をとっても「ごめんね」「ごめんなさい」など、無数の言葉から、やっちゃんの想いに最も適した「ごめんなさいね」を選び出すだけで、約1か月を要しました。
※向野幾世さん
お母さんとのやりとり
この詩は、やっちゃんとお母さんとのやりとりで完成したのです。
まとめ
私たちは、何かを表現する際に、「自分がどう見られたいか?」を考えがちです。「読者(聴衆)にどう見られたいか?」に焦点が当たっています。
しかし、自分がどう見られようと「何を伝えたいか?」に焦点が当たっているとき、人の気持ちを動かすのです。
テクニックやスキルも、相手を思う気持ちが込もっていないと、伝わりません。
「やっちゃん」のこの詩から、私たちが学ぶところも多いはずです。
あなたは、どう感じましたか?