教養としての食べ方(松井千恵美 著):営業マンとしてスキルアップを目指すなら食事マナーは必須

新人営業マン
 

教養としての食べ方(松井千恵美 著)』ってどんな本?

教養としての食べ方』の要点を知りたい!

 

 

あなたは正しい食事のマナーがわからなくて悩まれているはずです。

 

 

取引先との付き合いで食事会に参加することがあるけれど、食事マナーがわからなくて恥ずかしい経験をした…。大切な交渉の場で、食事マナーができていないことを理由に取引を解消されたことがある…。

 

営業マンとしてのスキルを磨く上で、食事マナーの壁に直面していませんか?社交の場にもなりえる食事でのマナーは、営業マンにとって必要不可欠なスキルといっても過言ではありません。ましてや、大切な上司や社長に恥をかかせるわけにはいかないでしょう。

そんなあなたへのヒントは『教養としての食べ方(松井千恵美 著)』にあるはずです。

 

 

 

加賀田

 

私は、最新の購買心理に基づいた「営業台本(トークスクリプト)」で、自然にお客様の「欲しい!」を引き出し成約率80%!

 

『営業は台本が9割(きずな出版)』著者
アマゾン新着ランキング一位、紀伊國屋 大手町店 総合・ビジネスランキング一位、紀伊國屋 梅田本店 ビジネスランキング一位 、第八刷(2022年2月現在)

 

営業は台本が9割

 

営業教育日本一 ミリオンセールスアカデミー®主宰

台本営業®コンサルタント加賀田裕之です。

 

 

 

著書の松井千恵美氏は、

・一般社団法人ジャパンエレガンススタイル協会代表理事

・ジャパンエレガンススタイルアカデミー代表理事学長

を務める傍ら、品格と教養を身につけた一流のマナー講師の育成に力を入れている方です。

 

松井千恵美

 

人の食べている姿にはその人の「本性」が現れます。食べ方によって信頼ができる人と感じたり、生理的に無理、相性が合わないと判断することもあります。

 

食べ方は人の印象を大きく左右します。

本書では食べ方によって相手の印象を勝ち取る方法をご紹介いたします。

大手企業の幹部や、VIP、ビジネスエグゼクティブがこぞって「もっと早く知りたかった!」と感想を寄せた本書を読み解いていきます。

 

・清潔感のある食べ方とは?
・自分が信頼を失う原因は食べ方にあった?

・どこに行っても恥ずかしくないテーブルマナーを知りたい!

 

このような方はぜひこの記事を読み進めてください。

 

 

松井千恵美

 

出典 :『おとなの清潔感をつくる : 教養としての食べ方 (松井千恵美 著)』(サンマーク出版)

 

この本を読むことで、きっとあなたも本物の教養として「食べ方」を身に着き、取引先からの信頼を獲得できる営業マンとして成長できるでしょう。

 

 

「教養としての食べ方(松井千恵美 著)」概要・目次

加賀田

 

まず、「教養としての食べ方(松井千恵美 著)」について概要をご説明します。

「教養としての食べ方(松井千恵美 著)」は、次の3つのコンテンツで構成されています。

 

・和食、洋食、中国料理の成り立ち

・和食、洋食、中国料理における品が良いとされる作法

・和食、洋食、中国料理の基本的なマナー

 

洋食、中国料理のマナーも難しいですが、日本人の私たちにとっても、和食のマナーは難しいですよね。

 

 

それでは、まず、目次を見ていきましょう。

 

【教養としての食べ方(松井千恵美 著) 目次】

・序章 「構造で食べ方を見渡そう」

 

 ■和食の基本背景

 ①家父長制から生まれた「静か」に「残さず」食べるという美徳

 ②「箸の使い方を見れば育ちが分かる」

 ③料理の背景に「季節」が漂う

 ④寿司はマナーより「粋」の世界

 

 ■洋食の基本背景

 ①大陸の戦火の歴史がはぐくんだ「危機管理」の食べ方

 ②豊かさを背景にした「社交の場」。「残す」という美徳

 ③騎士道精神に由来する「レディー・ファースト」

 

 ■中国料理の基本背景

 ①財力をベースにした「富」アピールの場

 ②「遠慮」は失礼、客にも「自己主張」を要する駆け引きの場

 

 ■和洋中「3つの共通作法」

 ①世界共通の「美姿勢」で食べる

 ②「ナプキン」をきちんと使える人になる

 ③器もおもてなし。器を愛で、大切にして傷つけない

 

・1章「和食の教養」

 ・「器ファースト」の考え方

 ・日本の伝統作法「左上右下」の原則

 ・器とお箸を美しく手に取る「美所作」

 ・世界の料理で「器を持ち上げる」のは和食だけ

 ・手皿はNG

 ・どうして日本人は箸を大切に使うの?

 ・箸を最初に作った人って誰?

 ・最高級の割り箸と言えば、「利久箸」

 ・「箸留め」を破るのは縁起が悪い?

 ・箸の使い方「三手」で見違えるほどエレガントに

 ・箸のNG所作を総おさらい

 ・平安時代から受け継がれる「所作美人アイテム」

 ・ハンカチやティッシュの代わりに使う

 ・小皿の代わりに使う

 ・食べ終わったあとにも使う

 ・和食のトップバッターは「先付け」

 ・「左から右」に食べる原則

 ・苦手なもの、残したものはどうすれば?

 ・難しくない!”穂紫蘇”の使い方

 ・手皿に気をつけて!

 ・つまと大葉は食べていい?

 ・蓋付きの「汁物」は、コワくない

 ・蓋の裏側の水滴をうまく落とす方法

 ・汁物の身上、「出汁」を最初に味わう

 ・なぜ「茶碗蒸し」というの?

 ・「尾頭付き魚コンプレックス」とは、もうさようなら

 ・3大食べ方ポイントは「左から右」「懐紙の活用」「骨への注意」

 ・まずは「ひれ」を抜くことから始めよう

 ・最後に出てくる「ご飯」「汁物」「香の物」

 ・ハレの日の「お米は汚さない」原則

 ・お米一粒を大事にするのが”日本人”

 ・寿司とはもともと、保存食だった!?

 ・「江戸前寿司」の原型は、屋台のファストフード

 ・寿司/鮨/鮓 3つのすし

 ・寿司は江戸前から生まれた「技術のたまもの」

 ・「寿司屋」という空間を心から楽しむためには

 ・時計をしたままカウンターに座らない

 ・「自分ですべて注文するコース」と「おまかせコース」

 ・できれば手がよい。寿司は「粋を受け取る」食事

 ・酢飯の塩気で本当は十分

 ・寿司屋の「つけ台」の位置は?

 ・つい使ってしまいがちな「お愛想お願いします」

 ・使えば使うほど「知ったかぶり」に見える損ワード

 ・板前と話してもいい、会話も「寿司を食べる」という体験

 ・テーブルに書類はNG、「寿司のためのもの」

 ・職人さんに一目置かれる質問

 

・2章「洋食の教養」

 ・ナプキンは、和洋中すべての食事で活用できる

 ・ナプキンは「裏」を使う

 ・広げるタイミングに注意

 ・日本では「箸使い」、欧米では「グラス使い」で品性が分かる

 ・絶対に「手でグラスの汚れをぬぐってはいけない」

 ・真っ白なナプキンを汚すことをためらわないで

 ・見られるのはカトラリーより「姿勢」

 ・ナイフとフォークは、別々に進化を遂げてきた

 ・カトラリーを人に向けない明確な理由

 ・「黙って食べる」はありえない、

 ・「社交」が目的の洋食

 ・入店から着席まで、こんなに日本と違う「レディー・ファースト」

 ・これで迷わない!お店の人が「最初に引いた椅子」が上座

 ・「着席は左から」は剣を左に差していたから?

 ・女性はお酒のお酌をしない

 ・スープとは「食べる」ものである

 ・西洋では「すする」はタブー

 ・肉料理も魚料理も、もとは「大勢に切り分けて振る舞われる料理」だった

 ・全部を切り分けてはいけない

 ・ナイフとフォークの使い方のおさらい

 ・その他のカトラリーについて

 ・その起源は、当時の”インフルエンサー”

 ・3段プレート、どこから食べる?

 ・質素に見える「キュウリサンド」の秘密

 ・「マダムが紅茶を注いで回る」が当時のスタイル

 ・ティーポットは、日本の「急須感覚」で注がない

 ・カップ&ソーサーを「ほめる」ことは。西洋版の「粋」

 ・ティーカップの取っ手には指は「入れない」ほうが美しい

 

・3章「中国料理の教養」

 ・4つの中国料理、イメージできますか?

 ・中国料理は「席次」を重んじる料理

 ・どちらもある「左上右下」と「右上左下」

 ・「集餐」と「分餐」2つのスタイルがある

 ・回転テーブルの始まりは日本だった!

 ・回転テーブルは「右回り」

 ・回転テーブルに載せていいものダメなもの

 ・中国料理の原則は「器を持ち上げない」

 ・こうすれば麺類・汁物の食べ方が上品に!

 ・意外に知らない「レンゲ」の”正しい”持ち方

 ・もてなす側の財力を「見せつける」のが中国料理

 ・自分が食べる量・飲む量をきちんと「知り」「伝える」食事

 ・中国料理でのお酒の6種

 ・中国料理でのお茶の6種

 ・点心とは「間食」「小食」を意味

 ・一口では食べられないものは「箸で切る」が原則

 ・肉まんは、やっぱり手で持ってOK

 ・北京ダッグの「漏れない」「飛び出さない」きれいな食べ方

 ・日本人ならではのエレガンスは、どんな外国料理の場でも活きる

 

・終章「おとなの清潔感をつくろう」

 ・実録ルポ 初心者が挑戦「教養のある食べ方」和食編

 ・実録ルポ 初心者が挑戦「教養のある食べ方」洋食編

 ・実録ルポ 初心者が挑戦「教養のある食べ方」中国料理編

 ・おわりに

 

加賀田

 

この記事では、とくに重要な箇所や、本だけではわかりにくい箇所についてご説明します!

 

 

食文化の背景を知ることこそ生きた教養を身につけるための近道

新人営業マン
 

取引先の方と一緒に食事に行く機会があるのですが、食事マナーが分からないので、正直会食に誘われるのが苦手です…。

 

 

加賀田

 

普段、賢そうでしっかりしている営業マンでも、食事のマナーができていないと、取引先に「本当に信頼していいのかわからない」という印象を与えかねません。
そのため、食事マナーは教養を表すとっても過言ではないのですが、洋食や中国料理はおろか、和食のマナーでさえ難しく考えてしまう営業マンの方は多いのでしょうね。

 

 

新人営業マン
 

おっしゃるとおりです。先日も、取引先の方と会食があったのですが、和食ですらどのような作法で食べたらいいのか分からなくて…。全く食事が楽しめませんでした。
どうしたら食事マナーをスムーズに覚えられますか?

 

 

加賀田

 

和洋中、それぞれの食事マナーをスムーズに頭にインプットさせるためには、食文化の背景を知ることが近道となります。

 

 

新人営業マン
 

食文化の背景ですか?

 

 

加賀田

 

そうです。

それでは、和洋中それぞれの食事の背景について、『教養としての食べ方(松井千恵美 著)』をもとに解説してきます。

 

和食は、家父長制から生まれたこともあり、「静かに」「残さず」食べることが最大の美徳として考えられてきました。

そのため、私たち日本人は食事をしている最中にお喋りする人を見ると「行儀が悪い」と感じてしまうのです。

また、「会話を楽しみながら食べる」というよりは、食材に対する感謝の気持ちを持ち、「命を残さずにいただく」という思考が強いのも和食ならではの特徴といえるでしょう。

 

さらに、箸の持ち方で育ちの良し悪しを判断してしまう節もあります。
幼少期、箸の持ち方で怒られた記憶がある方もいるでしょう。これは、昔から箸の持ち方に教養が表れると考えられてきたことが影響しているのです。

 

 

新人営業マン
 

なるほど。確かに私も箸の持ち方については両親から厳しく注意されていましたね。「静かに」「残さず食べる」というのも和食ならではのマナーなのですね。

 

では、洋食にはどのような基本背景があるのでしょうか?

 

 

加賀田

 

ヨーロッパ諸国では16世紀以降、武装抗争が続いたことが、洋食の基本背景にあるとされています。

 

 

新人営業マン
 

武装抗争ですか?

 

 

加賀田

 

はい。ピンとこないかもしれませんね。

洋食のマナーの中に「両手をテーブルに置く」「ホストがワインを試飲する」などといったマナーが存在します。これらは、すべて当時の抗争から身を護るための危機管理から生まれた所作といわれています。

 

武器を持っていないことを示すために両手をテーブルに起き、ワインに毒が入っていないことを証明するために、ホストが先にワインを試飲していたのです。

 

また、日本では挨拶時に会釈をする習慣がありますが、ヨーロッパにはそのような習慣はありません。
むしろ、頭を下げると、相手に攻撃のチャンスを与えると考えられてきたため、軽く会釈しながら、笑顔で目線を外さないといったスタイルが主流となっています。

 

そして、洋食では、食事の場は社交の場として考えられているため、黙っていたり、相槌だけで済ませてしまうと、教養がないと思われてしまうので注意しましょう。

 

日本では箸の使い方が教養を表すとされていますが、洋食の場合、「食べ尽くす」「おかわりを求める」といった行為は教養がないと見なされてしまうため、どれだけおいしい料理が目の前にあったとしても、ぐっとこらえることを忘れないようにしましょう。

 

 

新人営業マン
 

洋食の際には頭を深々と下げてはいけないのですね!そうとは知らず、いつもどおり深々と頭を下げていました。

しかも、幼い頃から「食事は残していけない」と両親に言われて育ったため、完食していました…。
洋食の食事マナーを知った後でこれまでの振る舞いを思い返すと、とても恥ずかしくなってきました。

 

 

加賀田

 

ちなみに、ヨーロッパでは「レディーファースト」が基本だということはご存知かと思います。
男性を敬ってきた日本とは文化が大きく異なるため、食事の場に女性がいるときは失礼のない行動を心がけることが大切です。

 

では、最後に中国料理の基本背景について解説いたします。

中国料理はもともと上流階級で発達した料理であり、「権力誇示の手段」として認識されてきました。

 

 

新人営業マン
 

権力誇示の手段ですか?

 

 

加賀田

 

そうです。そのため、中国料理では「北京ダッグ」「ツバメの巣」など希少な食材を好んで使用する傾向にあります。

 

 

新人営業マン
 

日本では馴染みがない希少な食材が中国料理に使われているのには、そのような歴史的背景が関係しているのですね。

 

 

加賀田

 

そうです。また、中国料理といえば、次から次へと食事が運ばれてくるイメージが強いですが、これも権力誇示に由来すると考えられます。

 

1度に多くの料理が並べられますが、残すことはマナー違反ではないため、無理して食べる必要はありません。遠慮なく残すことで「相手が食べられないくらい食事を提供した」という満足感を相手に与えることもできるため、食べたい量だけを食べるようにしましょう。

 

中国料理の場合、食事中は自己主張や駆け引きを行う場として考えられています。初対面の方でも遠慮することなく、自分を売り込むアピールの場として活用することをおすすめします。 

 

 

新人営業マン
 

確かに中国料理は「もう食べられない」と思うくらい次から次へと料理が運ばれてきますね。

 

取引先との会食で中国料理だった場合は、残してはいけないと頑張って食べていましたが、自分が好きなだけ食べていいと知り、少し安心しました。気兼ねなく食事が楽しめそうです。

 

しかも、駆け引きの場として自分をアピールしてもいいのですね。食事中の会話は極力控えたほうがいいのだと思っていましたが、会話を楽しんでいいと知り、新しい中国料理の楽しみ方を発見しました。

 

こうやって和食・洋食・中国料理、それぞれの食文化が誕生した背景を知ると、すんなりマナーが覚えられそうです。

最低限必要な教養「和洋中に共通する3つの作法」

洋食のテーブル

 

加賀田

 

営業マンの中には、会社の取引先の方との食事で食事マナーができておらず、ビジネスチャンスを逃しそうになってしまった方もいるようです。

 

 

細かいマナーの前に和洋中に共通する3つの作法として、1つ目は「美姿勢で食べる」ことが重要です。

 

まず、最も大事な共通作法は、姿勢です。上半身を起して、背筋を伸ばし、美姿勢で食べる。当たり前に思えるかもしれませんが、着席した当初はよい姿勢でも食事が進むにつれて、巻き肩になったり猫背になったりしていく人がほとんどです。ひどいときには「犬食い」のような姿勢になってしまう人もいます。

 

出典 :『おとなの清潔感をつくる : 教養としての食べ方 (松井千恵美 著)』(サンマーク出版) P48

 

 

そして、和洋中共通する作法2つ目は「ナプキンをきちんと使える人になる」です。

 

「品のよい食べ方」を支えるアイテムとして、どの料理でも、ナプキンの存在は非常に重要です。店側が用意したナプキンを放置したり、自分のハンカチで代用する行為は厳禁。
なぜなら「こんな不衛生なナプキン、私は使えませんよ」という強烈なメッセージになっているのです。

 

出典 :『おとなの清潔感をつくる : 教養としての食べ方 (松井千恵美 著)』(サンマーク出版) P50

 

 

最後に、和洋中共通する作用3つ目は「器を愛で、大切にして傷つけない」です。

 

料理に限らず、「器」もおもてなしの心の結晶です。それを使わせてもらうわけですから、大切に扱うことはもちろん、十分に愛でたり、慈しんだりする感性をはぐくんでいきましょう。

 

出典 :『おとなの清潔感をつくる : 教養としての食べ方 (松井千恵美 著)』(サンマーク出版) P51~52

 
 
先に説明したとおり、食事マナーは取引先からの信頼へとつながります。それには、食事マナーにより、相手を思いやる気持ち、感謝の気持ちが見えるからといえるでしょう。
食事マナーができていれば、交渉が円滑に進むケースもあるため、最低限の3つのマナーは確実に覚えておきましょう。
 

和食の作法は「左上右下」「器ファースト」がキーワード

会席料理

 

加賀田

 

「日本人でも和食のマナーは難しい」と感じてしまいますが、和食の作法のポイントを押さえておけば、教養のある営業マンに見せることができます。
では、和食の作法におけるポイントについて解説していきます。

 

あなたは食事の際、お皿を先に持ちますか?それともお箸を先に持ちますか?

 

 

新人営業マン
 

先にお皿を持っていますね。

 

 

加賀田

 

素晴らしい!和食の作法では、箸よりも器を先に持つこととなっています。そして、器を持ち上げる際は丁寧に、大切に扱いましょう。器を大切にすることがお店側への気遣いにもなります。

 

 

新人営業マン
 

「器を大切に」ですね。今まで特に意識したことがなかったのですが、これからは意識したいと思います。

先日、取引先との会食で和食のコース料理をいただいたのですが、どのような順番で食べるべきなのか迷ってしまいました。和食のコース料理では、いただく順番って決まっているのでしょうか?

 

 

加賀田

 

コース料理の順番は難しいですよね。難しいからこそ知っていると「教養がある営業マン」だと相手に印象づけられます。

コース料理の場合は、左から右へといただくことが基本ですが、盛り付けが縦並びになっているときは、手前から奥の順にいただくようにしましょう。

 

これだけポイントを押さえておけば、海外からの来客対応時の強みになること間違いなしです。 

 

 

洋食の作法は「レディーファースト」「社交の場」がキーワード

新人営業マン
 

取引先との会食でよく洋食をいただくのですが、洋食は特に作法が難しい印象で、いつもきちんとできているのか心配になります。

 

 
加賀田

 

食事の種類の中でも、もっともハードルが高いと思われがちな洋食は、「レディーファースト」と「社交の場」という基本概念さえ理解しておけば、自然と作法が身につくようになりますよ。

 

洋食の作法では、上座は女性の席だと考えられています。男女混合の食事会の際、男性の方はくれぐれも上座に座ってしまわないように注意してください。同席している女性に対し、失礼な動作になってしまいます。

 

 

新人営業マン
 

女性が上座に座るのですね。これは知りませんでした…。日本の文化とは異なるので気をつけたいと思います。

 

 

 

加賀田

 

そして、女性の方は、和食のときのように男性にお酌をしないというのが洋食のマナーです。日本文化とは異なり、女性がお酌しないため、男性は皆さんのグラスが空いていないか気を配る必要があります。

 

また、洋食は会話を楽しみながら食事をする場所でありますが、話に夢中になるあまりカトラリーを人に向けてしまわないように気をつけることも大切です。歴史的背景も影響し、カトラリーを人に向ける行為は、非常に不躾な行動だと考えられています。

 

 

新人営業マン
 

以前、話に夢中になるあまり、カトラリーを取引先の方に向けてしまって…。わざとではないのですが、相手の表情が曇ったという苦い経験をしたことがあります。そのような歴史的背景があったことを知ると、非常に失礼なことをしてしまったのだと改めて思いました。

 

そして、レディーファーストだからこそ女性はお酌しないなど、マナーが誕生した背景を知ると洋食のマナーを覚えるのも、そうハードルは高くないですね。少し自信がつきました。

 

 

加賀田

 

そうですね。食事マナーに対して苦手意識が強い方は多いですが、歴史的背景を知ると、食事マナーを覚えることはそう難しくないのです。

ちなみに、洋食は「社交の場」がテーマであるため、食事マナーに専念しすぎないよう、会話を楽しむように心がけましょう。

 

 

 
大事なのが「社交」というテーマです。笑顔で会話を楽しむようにしましょう。

出展:『教養としての食べ方(松井千恵美 著)』P179

 
 

中国料理の作法は「席次」「回転テーブル」がキーワード

中華料理のテーブル

 

新人営業マン
 

中国料理はそれほど作法に厳しくないイメージです。何か気を付けることはありますか?

 

 

加賀田

 

一見、フランクなイメージがある中国料理ですが、きちんと作法はあるため、ポイントを押さえておきましょう。

中国料理は目上の人を敬う文化が基本となるため、席次はとても重要です。取引先の代表など目上の方は、出入口からもっとも遠い席(上座)に案内しましょう。

 

 

新人営業マン
 

中国料理のマナーは和食のマナーと同じで、目上の人を上座に案内していいのですね。席次についていつも悩むので教えていただきありがとうございます。
回転テーブルは、右回りと左回り、どちらが正しいのでしょうか?

 

 

加賀田

 

回転テーブルは原則右回りですが、料理に初めて手をつけるのは上座の人と決まっているため、上座の人が食事を取ったら、次は上座の左隣に座っている人といった順番になります。

 

ただし、全員に料理が行き渡った後であれば、大皿にのった料理を誰も手にしていない場合、右回りよりも左回りの方が早く取れるという場合は左回りでも構いません。

 

 

新人営業マン
 

料理に初めて手をつける順番が決まっているとは知りませんでした。
上座の人が1番で、次に上座の左隣に座っている人という順番で食事を取るのですね。このことを知っているだけで、会食の際も堂々とできそうです。

 

 

加賀田

 

先程、中国料理は 「権力誇示の手段 」として認識されていると説明しましたが、そのことを覚えておけば、上座の人から食事を取るといったマナーが自然と身につくのではないでしょうか。

 

そして、回転テーブルには、絶対にお酒、取り皿、下げ物は載せないように気をつけましょう。

また、食べる際には、器は持ち上げないことが中国料理の決まりです。

 

 

新人営業マン
 

器を持っていけないのですか?そうとは知らず、器を持って食べていました。

 

 

加賀田

 

日本ではお皿を持ち上げて食べることが作法ですが、中国料理は持ち上げてはいけないといった和食の作法と異なる点があります。

 

中国料理の基本的なマナーとして、食事を取る順番、回転テーブルを回す方向、器の取り扱い方さえしっかり把握しておけば不躾な振る舞いは避けられるでしょう。

 

 

「席次」については、以下の記事も参考にしてください。

 

※席次のマナーとは?今さら聞けないビジネスマナーを分かりやすく解説

 

席次のマナーとは?今さら聞けないビジネスマナーを分かりやすく解説

 

まとめ:食事の教養は営業マンとしてのスキル向上につながる

食事の教養を得ることは、取引先との良好な関係を築くことができるため、営業成績向上が期待できるようになります。営業スキルに自信がない方こそ、自分の強みとして、食事の教養を身につけるべきでしょう。

 

 

また、教養のある営業マンは相手に清潔感を与えることができます。営業成績向上だけではなく、既存の取引先との円滑な関係性を築けるため、いつ、どこで会食に誘われても恥ずかしくない程度のマナーの知識を得ておくことが大切です。

 

「あなたを取引先とのお食事会に呼んでよかったよ!」と上司から喜んでもらえるような営業マンを目指しましょう!

 

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あなたに、いつかリアルでお会いできる日を楽しみにしています。

 

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