ドアインザフェイス(Door in the face)」とは、譲歩的要請法とも言います。
「門前払いされるくらいの大きな要求を先にだし、当前のごとく相手に断られたら、小さな(本命の)要求を出す」話法です。
訪問先でセールスマンがドアが開いたら、いきなり顔を突っ込んで、過大な要求をしてひとまず相手に拒否させる動作に由来しています。

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営業教育日本一 ミリオンセールスアカデミー®主宰
台本営業®コンサルタント加賀田裕之です。
ドアインザフェイスって何?
ドアインザフェイスを具体的にどう使うの?
あなたは、ドアインザフェイスについて興味があるはずです。
ズバリ!
ドアインザフェイスは「恋愛」でも「営業」でも使える話法です!
実際、トップセールスは、ドアインザフェイスを使って高い成約率をあげているのです!
この記事では、あなたに、ドアインザフェイスの事例(日常・恋愛・営業)をご紹介します。トップセールスも使う心理テクニックを体得し、コミュニケーション能力を高めましょう!
目次
ドアインザフェイスを日常で使おう!
ドアインザフェイスとは、「本命の要求」を通すために、わざと「過大な要求」を提示し、相手に断られたら、最終的に、こちらの「最も望ましい要求」を承諾するよう相手を導くテクニックです。
人は要求を拒否すると、断ってしまった後ろめたさ(罪悪感)が生まれます。
「そのままでは断ってしまって申し訳ない。お返しをしなくてはならない」「次はお願いを聞いてあげよう」という気にさせる事が出来ることを利用した心理テクニックです。
やり方は、超カンタンです。
つまり、まず、こちらの要求を、一度のみならず複数回、相手にわざと断らせることによって罪悪感を感じさせます。
そのお返しとして、相手が承諾してしまうような流れをつくりだす「返報性の心理」を利用した交渉テクニックなのです。
例えば、日常生活では、このように使っています。
10万円貸してくれない?
はっ? 無理でしょ。
そうだよね、、。 じゃ、1万円は?
わかったよ、、。
大きな依頼に小さな依頼をすると、相手にはこちら側が「譲歩した」と感じます。
「さっきは断って悪かったのに譲歩もしてくれている」という罪悪感から「今度は、頼みごとを聞いてあげよう!」となるのです。
ドアインザフェイスを恋愛で使おう!
では、次に、仲の良い女の子をデートに誘う「恋愛でのケース」を考えてみましょう。
●●ちゃん、旅行とか一緒にいかない^^??
えーーー^^
いきなり旅行は、ムリでしょ♪
だよね、、(´・ω・`)
じゃ、、映画とか行こうよ^^
映画なら^^
どうでした?
恋愛でも、使える心理テクニックなのです^^
ドアインザフェイスはビジネス・営業でこう使う!
それでは、「トップセールスがどのようにドアインザフェイステクニックを使っているか?」「ビジネスで、ドアインザフェイステクニックがどのように使えるか?」興味ありますよね?
トップセールスは、ドアインザフェイステクニックを実際のクロージングで、このように使っています!
お客様には、3つのプランをご提供できます。
・Aプランは、100万円
・Bプランは、50万円
・Cプランは、20万円
●●さんには、■■という理由で、Aプラン(100万円)が一番オススメです。
『AとBとCのどれがいいなぁ〜』と思われますか?
やるならAプランがいいけど、Aプランは高いなぁ、、、。
Bプランで、いいですか?
そうですね!
●●ですから、Bプランでスタートしましょう!
もうお分かりですね。複数プランを提示する、いわゆる「松・竹・梅」クロージングです。プランを複数用意して、高いプランからオススメするという方法です。
簡単ですよね!あなたの商材で活用してみてください!
ドアインザフェイステクニックとフットインザドアテクニックの違い
「ドア・イン・ザ・フェイス」と「フット・イン・ザ・ドア」どう違うの?
心理に詳しいあなたは、そのような疑問を持たれたかもしれません。その疑問にお答えします。
「ドアインザフェイステクニック」と似たような名前の心理テクニックで、「フットインザドア」があります。
「フットインザドア」は、小さな要求から、徐々に大きく要求するという「段階的要請法」です。
「フットインザドア」とは、「一貫性の原理」を活用しているのです!
一貫性の原理とは、私たちは、「自分の言動・態度・信念などを一貫したものとしたい」という心理が働きます。
この心理の根底には、
■「一貫性を保つことは社会生活において他者から高い評価を受ける」
■「社会生活での将来的な行動決定において、より簡易に行動を決定することができる」
などの要因がある。
フットインザドアテクニック(段階的要請法)は、小さな要求を飲ませ、徐々に大きな要求を承諾させるスキル。
ドアインザフェイステクニック(譲歩的依頼法)は、大きな要求を先にして断らせ、小さな要求を承諾させるスキルです。
逆のようにみえる、二つの心理テクニックをどのように使い分けるのか?
トップセールスは、アプローチ段階で「フットインザドアテクニック」使って、徐々にアポをとって行きます。
そして、クロージングの段階で「ドアインザフェイステクニック」を使い、高いプランから提示して譲歩させます。
つまり、信頼関係がまだ築けていない段階では「フットインザドア」を使います。
信頼関係がある程度築けてきたら、「ドアインザフェイス」を使うのです!
フットインザドアテクニックについて、詳しくは↓↓
■悪用厳禁■トップセールスも使う「フットインザドア・テクニック」の超具体例!
まとめ:ドア・イン・ザ・フェイステクニックを使いこなそう!

あなたも「ドアインザフェイス・テクニックをどのように活用するか?」具体的に考えて、実践してくださいね!