ストレスマネジメント 2/3

1 ストレスを追い出す魔法の言葉ストップ法(思考停止法)

 

根拠のない不安や疑心暗鬼に囚われていませんか?

例えば、

  • 自分は同僚から嫌われているのではないか
  • 会社をクビになるんじゃないか
  • 浮気をされているんじゃないか
  • みんなが自分の悪口を言っている
  • 自分はがんかもしれない
  • 自分は何の役にも立たない人間だ
  • こんな仕事をする自信がない

 

このようなストレス場面に追い込まれたときに筆者が行うのは、ただ一言。「ストップ!」というだけです。

 

目次

1-1 ストップ法(思考停止法)

私たちは、不安や緊張感を感じている時には、頭の中はネガティブなイメージがグルグル回っているものです。そのネガティブなイメージを作り上げているのが悲観的思考です。この悲観的な思考をすることで「何か悪いことが起きそう」「皆から嫌われているに違いない」「失敗するに決まっている」という不安や緊張感に襲われてしまうのです。

このような状況を改善する方法があります。それが、ストップ法(思考停止法)という心理療法です。

どんなに不安や緊張感などのネガティブ思考が頭の中をグルグル回っていても、「ストップ!」の一言だけで、ネガティブ思考はしぼみます。記憶がありますから、全く思考からなくなるわけではないので、一瞬にして「しぼむ」という表現の方があたっているかもしれません。

 

1-2 思考停止法のシステム

私たちは、冷静に考えれば、そのネガティブなイメージが理由のないものであることを理解するものです。そのきっかけを作るのがストップ法(思考停止法)のポイントです。

また、不安や緊張を感じた時に頭の中にあるネガティブなイメージを考えます。

その時にストップ法(思考停止法)を試してみます。そうすると、頭の中にあるネガティブなイメージがしぼみます。これで、ストップ法(思考停止法)の効果を実感することができるのです。これを何回か繰り返すと、ストップ法(思考停止法)を身につけることができます。

 

2 アンガーマネジメント

私たちは、仕事や生活の中でイライラすることがあります。そして、怒りに任せて相手を攻撃してしまい、「ちょっと言いすぎた」と後悔することを経験した人も少なくないはずです。怒りは、人間関係を悪くするばかりでなく健康を害する場合もあります。

 

2-1 テレビでも紹介 仕事・恋愛・子育てのイラつきをコントロール「アンガーマネジメント」

人間が猛獣と出会い危険を感じたときや他の人間がテリトリーに入ってきた時、自分のパートナーを奪おうとした時などは、私たちは怒り相手を排除しようとします。

怒りの心理はどこにあるのでしょうか?怒りをコントルールする「アンガーマネジメント」についてご紹介します。

 

2-2 怒りの仕組み

人間は誕生してすぐ、二つの感情が生まれると言われています。一つがプラスの感情で「心地よさ」などの「快」の感情です。二番目にはマイナスの感情で「不快感」「悲しみ」などで、「怒り」はマイナスの感情に含まれます。怒りは、例えばクマなどの肉食動物に襲われた時の反応として役立つ本能です。クマに襲われた時には、クマと戦うか逃げるかしなければなりません。このときアドレナリンが分泌され交感神経が活性化し、血圧を上げ心拍数を高めて筋肉に血を送り、防御の準備をするのです。

社会生活においても、怒りを感じた時はこの防御本能が自動的に働いてしまうのです。

 

怒りの実験 怒りの源は交感神経

このように、人間のリスク管理をする怒りの機能は人間関係を悪くするばかりでなく健康を害する場合もあります。

交感神経が活発になると血管を収縮させ、血圧が高くなり、その結果、心筋梗塞は5倍も増加し、脳内出血が2倍も増加する危険な状態になります。

TBSテレビ「ゲンキの時間」という番組で怒りの実験を行っていました。それは、10円玉を10枚立てる実験です。被験者が作業に集中する中で、そばでスタッフが色々な意地悪な質問をして怒りに導きます。そうすると、交感神経を計測する装置のイライラの数値(交感神経)が一気に上がります。そのような時には、交感神経の活動が活発になるのです。また交感神経の活動が高まると、は寝不足の原因になります。そして、寝不足になるとストレスがたまり、それが交感神経を活発にしてしまいます。このように、「ストレス⇒寝不足⇒ストレス・・・」というストレスのスパイラルが形成されてしまうのです。

このときアドレナリンというホルモンが分泌され、交感神経が活発になります。そうなると血管を収縮させ、血圧が高くなり筋肉にエネルギーを送って、戦闘や防御モードに変身するのです。これが怒りの仕組みです。

 

2-3 怒りを感じる人感じない人

この実験では、怒りを感じない人もいました。このような意地悪をしても反応する人と反応しない人がいます。これはなぜなのでしょうか?

番組では、上司から「早めにやっといて」と指示された場合の「早め」とはいつぐらいかという質問に5分~1日とバラバラであることから、人によって大きく異なることがわかりました。

しかしながら、怒りを感じ易い人と感じにくい人がいます。これはなぜなのでしょうか?

人には「これだけは許せない」というコアビリーフ(確たる信念)があります。いわゆる逆鱗に触れることです。龍は、逆鱗と呼ばれるウロコにふれられると、怒りが収まらないという言い伝えがあります。また、親になれば子供は可愛いものであり、子供に何かあった場合には、親は怒り狂うことがあります。

また、同じ人でも状況により怒る時と怒らない時があります。これは、心の余裕が関係しているのでしょう。切迫した状況の時は怒りやすくなると考えられます。

私たちが信じている「これだけは許せない」と考えている確たる信念が問題。許せないものがコアビリーフです。この「これだけは許せない」という微妙な部分が多いと怒りやすくなります。

 

2-3 書き上げることの効果

さらに、思い出を書き上げることで効果的になります。書き上げることを「外化」とも言いますが、外化とは心の中のことを表すことです。

 

2-3-1 気持ちを整理できる

書く事で気持ちの整理ができます。書き上げるという作業は、脳の中の記憶を呼び起こして、記憶を言葉に組み立てなおすことです。そのために、気持ちを再検討することになり、気持ちを整理することができるのです。

 

2-3-2 冷静に自分を見直すことができる

気持ちを言葉にすることで、自分の気持ちを冷静に見直すことができるようになります。落ち込んだ自分を外から見ることが可能になり、問題点を認識でき改善の糸口がつかめます。

 

2-3-3 書き上げることの実例

このように説明してもなかなか理解できないものですので、例をとって説明します。例えば、「節約しなければ」と考えていても、なかなか節約はできないものですが、ところが家計簿に買ったものを書き上げるだけで、節約することができるようになります。また、レコーディングダイエットですが、食べたものを書き上げることで、食べるものを少なくすることができます。このように、書き上げることで深層心理に働きかけて改善する方向に心理が自然に動いていくのです。

 

2-3-4 書き上げたメモはすぐに捨てる

書き上げたメモを読み返すのは、やめてください。辛い思い出を思い出してしまい、落ち込んでしまうことがあるからです。書いたメモはすぐに破り捨てるかシュレッダーにかけてください。

 

 

3 ストレスを解消する具体的方法 脳科学編

 

3-1 セロトニン欠乏を根本的に治すには

そうすると、慢性的なセロトニン欠乏に対して何をすべきなのでしょうか。

重要なことは、セロトニン神経の性質を理解することです。セロトニン神経の特性や、セロトニン神経なぜ弱ってしまい、どのようにすればセロトニン神経を活性化できるかといったことです。

 

3-2 セロトニン神経を活性化させる方法

セロトニン欠乏脳の治療を考えたとき、注目すべき点は、「どうすれば活動のレベルを上げられるか?」すなわちどうすればセロトニン神経を活性化できるか? を考えることにあります。そのためには、いくつかの方策がありますので紹介いたします。

 

3-3 リズム運動とウォーキングの仕方

まずは、リズム運動ですが、リズム運動をするとセロトニン神経が活性化します。リズムの運動というと、ジャズダンスなどの音楽に合わせたエクササイズを連想しがちですが、この場合のリズムの運動とは、ダンスなどの特殊なリズム運動ではなく、歩行・呼吸・咀嚼など、日常生活レベルの繰り返す運動を行うことです。

ここで言うリズム運動とは、具体的に述べると、ウォーキング・ジョギング・自転車こぎ・スクワットなどです。ウォーキングというリズム運動がセロトニン神経の分泌を促した結果、うつ症状を改善し、いい身体の状態を作ることが期待できます。山登りをして、山頂に到着すると、達成感や満足感があります。この感覚がセロトニンの放出されている感覚です。

 

なお、ウォーキングするときは、歩くことに集中することが大切です。例えば、ポケモンGOやスマートフォンをしながらでは、リズム運動に集中できません。

また、よく噛む、ガムを噛むこともリズム運動の一つですので、セロトニンが分泌されることが分かっています。イライラして過食する傾向のある方は、食事前に多くのサラダを食べることやガムを噛むことでストレスが解消され、痩せホルモンのセロトニンも分泌されるので、過食も防ぎます。

 

ウォーキングの場合、30分程度しかセロトニン活性の効果が持続しません。つまり、ウォーキングをやめれば、活性化された脳はせいぜい30分~1時間しかその状態を保っていられないのです。

しかし、上記の運動を継続(たとえば1日30分を3か月)すると、樹状突起が回復してセロトニン神経の構造そのものが変わってきます。セロトニン神経活性化を意識した生活を一日30分、3か月続けると、セロトニン神経はその構造自体が変わります。つまり、3か月後にはセロトニン神経の分泌の多い脳に変わってくれるのです。

その結果、前述した症状が改善されてくるのです。

 

そして、睡眠不足になるとグレリンというホルモンが分泌され、食欲を増進させます。朝日を浴びることでセロトニンが分泌されストレス過食を防止します。メラトニンはセロトニンを経て合成され、メラトニンは睡眠を導きます。

 

3-4 太陽の光を浴びる

冬季うつ病という心の病がありますが、太陽の光を浴びない生活環境は、うつ病の発症頻度を増やすことが分かっています。太陽の光が網膜を刺激して直接セロトニン神経を活性化させるのです。

「部屋には常に明かりがついているから大丈夫」と考えるかもしれません。しかし、照明の光では照度不足だから、照明の光は太陽の光の明るさには到底及ばず、セロトニン神経の活性化にはならないのです。2,500ルクスから10,000ルクスの光を浴びることでセロトニンの量が増えます。これに対して、晴天の太陽光で25,000~100,000ルクス、曇天でも10,000ルクスですが、蛍光灯の事務所500ルクスしかありません。曇りの日でも部屋に引きこもっていないで、外に出たほうが良いのです。高照度光療法という冬季うつ病の治療法があるくらい光を浴びることが重要なのです。

 

3-5 太陽の光の浴び方

セロトニン神経は30分も日光浴すれば活性化が起こります。目の網膜から強い光が入ればセロトニン神経の活性化が促せるので、UVカットもOKです。長袖でも帽子をかぶっていても大丈夫。日焼けが気になる方でも、問題なく太陽の光を浴びてセロトニンを放出させることができます。

現代人は、部屋で夜中まで照明をつけ、パソコンやスマートフォンを見ながら生活することが増えました。しかし、心の病・ストレスという観点から見れば、この環境は非常によくありません。パソコンやスマートフォンはブルーライトという光線を出しています。ブルーライトは睡眠を司るメラトニンというホルモンの分泌を阻害します。ですから、パソコンやスマートフォンをしていると眠くならないのです。

 

3-6 グルーミング・スキンシップとオキシトシン

グルーミングとは、元来ペットを撫でることやサルの「毛づくろい」、犬や猫などの哺乳類が子供を舐めるなどの行為を指しますが、人間でいえば、皮膚を気持ちよく触りあっている行動ともいえます。

グルーミングはストレス解消のための行動といわれています。これは、スキンシップをすることにより、男女差なくオキシトシンという物質が分泌される行動だと最近の研究で明らかにされています。

「ヒトの場合、スキンシップによりオキシトシンを分泌させることができる。母親が赤ちゃんを抱っこする、恋人同士が手をつなぐ、性行為などにより大幅に分泌が増加されオーガズムの瞬間には男女ともに分泌される。その他、マッサージ、リフレクソロジーなど人により心地よく触られる行為やペットをなでることも効果がある。また直接肉体的なふれあい以外でも、会話、家族団らん、井戸端会議、居酒屋などでの交流などおしゃべりもオキシトシンを分泌させる。こうした行為は人が日常生活において普通に行っていることであり、人は無意識に心のバランスを取っていると考えられている。これらは「グルーミング行為」と呼ばれ、動物が自分自身の毛づくろいをするように人も自分自身の心のケアをしている(ウィキペディア)」。

オキシトシンはお母さんが分泌するホルモンとして知られてきた物質です。たとえば授乳のとき、お母さんの脳からオキシトシンが血液に分泌され、それがホルモンとして乳腺に働きかけ、母乳を出すというメカニズムになっています。

これが最近、オキシトシンは男も未婚女性も老人も、グルーミングによって男女年齢性別に関係なく分泌されることが判明したのです。

オキシトシンはストレス中枢を抑える働きを持ちます。つまり、何らかの理由で体がストレス反応を起こしているときに、オキシトシンがストレス中枢を和らげ、脳からストレスを消してくれるのです。

 

オキシトシンが増えると、セロトニンも増えます。その理由は、セロトニン神経がオキシトシンの受容体を持っているためで、オキシトシンはセロトニンの活性化も誘発するのです。

具体的なグルーミング、スキンシップの方法とは?

疲れたときのマッサージやエステは、オキシトシンを分泌するストレス解消のひとつの方法です。

また、最近最もオキシトシン関係で注目されているのが、心の触れ合いです。具体的には、気の置けない人とゆっくりおしゃべりをすることといわれます。これは話の内容によって分泌の量が左右されるというよりも、「誰かと会っておしゃべりをして、心と心を通わせた」という事実と行動が重要だと考えられています。

また、家族の場合は一家での団らんも非常に効果的です。

 

3-7 セロトニン神経の活性化法呼吸法

その他には、呼吸法があります。

呼吸の場合は、いつも行っている呼吸、すなわち無意識に私たちが普段から行っている呼吸は、セロトニン神経を活性化することはできません。

普通の「いつも行っている呼吸」は、横隔膜が使われて、呼吸中枢の自動制御によって吸う運動が行われます。対して、呼吸法ははっきりと「呼吸している」ことを意識し、吐くことを中心に意識して呼吸をします。この呼吸法では、横隔膜ではなく腹筋を収縮させて呼吸を行います。その回数は1分間に3、4回と非常にゆっくりで、通常の呼吸とは全く異なります。

この呼吸法により、脳波に変化が現れることを私達は証明しています。さらに、呼吸法を実践した後で心理テストをすると、ネガティブな気分が改善されていることも明らかになっています。

このようにセロトニン活性化のための運動をすることで、前述のセロトニン神経の5つの機能がいい方向に働いてくれます。

SSRIのような薬を長期にわたって服用せずとも、セロトニン神経を積極的に活性化させることで脳内のセロトニンを増やし、うつ症状などを改善できます。

 

3-8 セロトニンを増やす食品

セロトニンの主原料はトリプトファンというアミノ酸。セロトニンを増やすためには、タンパク質を摂取する必要があります。トリプトファンを多く含む食品としては、牛乳・チーズ・ヨーグルト、豆腐・納豆・醤油・味噌、マグロ・かつお、アーモンド・ピーナッツ、卵などがあります。

また、ビタミンB6、マグネシウム、ナイアシンも必要です。ビタミンB6はレバーやにんにく、マグネシウムは大豆魚介海藻、ナイアシンはきのこ類や緑黄色野菜に含まれています。

特に、セロトニンは90%が腸に存在していることがわかっていますので、腸内環境を整えることも合わせて行いましょう。そのためには、善玉菌を増やすこと。善玉菌にはビフィズス菌と乳酸菌があり、腸内環境を整える主役の善玉菌はビフィズス菌で、脇役が乳酸菌です。

ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を含む食品は、ヨーグルト・乳酸菌飲料・味噌・漬物などの発酵食品です。

さらに、善玉菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維を摂取することも大事です。

 
 

4 ストレスを解消する具体的方法 心理的アプローチ

 

4-1 ストレスに勝つ!コーピングレパートリー

ストレスに勝つ方法をストレスコーピングといいます。多くのストレスコーピングを持つことが好ましいことです。コーピングレパートリーの例をご紹介しますストレスに勝つ方法をストレスコーピングといいます。自分の持つ数々のストレスコーピングをコーピングレパートリーと呼んでいます。その例をご紹介します。

 

4-2 ストレス症状と友達になる

ストレス症状と友達になるというのは無理ですが、ストレス症状が出そうな時に、ストレス症状が出たときに、冷静に余裕を持って対応することで、ストレスを克服することができるようになります。相手の正体が分からなければ不安ですが、正体を知っていれば心の準備ができます。お化け屋敷で、次に何が出てくるかを知らなければ恐ろしくなりますが、「次の曲がり角で幽霊が出てくる」と知っていれば恐ろしさもなくなります。井戸の中から、急に幽霊が出てくると、心臓がドキドキして恐ろしいものですが、井戸の中から幽霊が出てくることを知っていれば心の準備が出来て恐ろしさもなくなります。「やあ、出てきたか」と心の余裕ができるでしょう。ストレス症状についても同じで「このタイミングで出てくる」とわかっていれば、対処もできるようになります。

同じように、ストレス症状が出てきたら余裕を持って「やあ、出てきたか」と言ってみてください。また、ストレス症状に名前を付けるとよいという人もいますが、同じ効果を狙ったものです。

 

4-3 問題解決(ストレス源を解決する)

仕事の関係であれば改善交渉することです。例えば、仕事の納期がストレスとなる場合、上司と相談してみましょう

 

4-4 ストレス源を避ける

例えば、ストレス源となる人や仕事などとのコンタクトを避けることです。一般的にストレス源から逃げることを潔しとしない考え方が一般的です。しかしながら、心の病になったとすれば、ストレス源を避ける必要があります。上司とよく相談してください。

 

4-5 スケジュールを立て、日記を書く

ストレス源が多忙ならスケジュールを立てることで気持ちが楽になります。面倒でしょうが、これは効きます。また、日記を書く事もストレスを解消する効果があります。スケジュールを立て、日記を書くことで、「認知療法」や「外化」の効果が働きます。

 

4-6 相談、雑談、上司の悪口

相談、雑談、上司の悪口。話を聞いてもらうと心に溜まっていたものを吐き出すことができ、すっきりします。友人と話をすると気が晴れます。これは、心の浄化作用・カタルシスといい、話を聞いてもらった結果なのです。この効果は強力です。

人の話を聞くことをカウンセリングでは傾聴と言いますが、心理臨床においてもコーチングにおいてもこの「傾聴」が基本となっています。相手の話をじっくり聞くこと。ただ単に聴くだけのことですが、非常に強い影響力を持っており、人の考えや行動を変化させることができます。

ですから、あなたの話を親身になって聞いてくれる人に話を聞いてもらうことです。できれば、病気についての相談が良いのですが、雑談でもカタルシスになりますので、ストレス過食の改善の役に立つのです

 

4-7 趣味、気晴らし

一般的には、趣味や気晴らしのことをストレス発散法ということが多いようです。思い悩んでいないで、好きなことをして、ストレスを忘れることも必要です。

 

4-8 アルコール

適度のアルコールも心地よくさせてくれ、ストレスを忘れさせてくれます。飲み過ぎると、逆にストレスとなってしまいます。心の病になるとアルコールの量が増える傾向があるので、要注意です。

 

4-9 鏡を見る

ストレスを感じた時に鏡を見る

食べ物を目の前にすると、冷静さを欠き、無意識に過食してしまうことがあり、無意識の過食に悩む人は少なくありません。しかし、不思議なことに他の人と食べるときは過食しないという人が多くいます。

アメリカのハーバード大学は、イライラした時に鏡を見ると精神が安定し、怒りをコントロールできることを雑誌で発表しました。

イライラした時に鏡を見で精神が安定するのは、簡単に言えば、自分のイライラした姿を見て反省するということで、心を鎮めます。

仕事中にイライラしたときはトイレに行って鏡を見ることが良いと思います。また、デスクに鏡を置いて、イライラした時の自分の顔を見てください。

 

4-10 泣く

ストレス解消に「泣いてもいい(心のデトックス効果)」

心の中の辛いこと、悲しいこと、悔しいこと、怒りの感情を言葉にするとその苦しさから解放されて、すっきりします。これを精神分析の用語では、カタルシス効果「心の浄化作用」と呼びます。

このように、泣くこともストレス発散になるのです。

仕組みは、本当に辛いこと、悲しいこと、悔しいことがあった時にノルアドレナリンというホルモンが分泌されます。それが泣くという行動になって現れるのですが、ノルアドレナリンは毒性があるので、長時間ノルアドレナリンに晒されるわけには行きません。ノルアドレナリンを抑制する必要があります。

そのため、ノルアドレナリンによる緊張状態を抑える効果のあるセロトニンが分泌されます。セロトニンは、ハッピーホルモンと呼ばれ、満足感や幸福感をもたらすのです。その結果、すっきりして、心のデトックスになるのです。ストレスやフラストレーションの時に泣くのはOKです。

 

4-11 ストレス解消に「笑顔」

他人が笑っていると、自分もおかしくなって笑い出してしまうことがありますよね。これは、笑顔を見ると、脳の中心部にある笑顔を感知する神経細胞に作用して、反射的に笑顔になるというシステムが働いているからです。これをミラー効果と呼びます。

笑うことも気持ちを安定させるセロトニンが分泌されてストレスを発散します。私たちは、嬉しいことや楽しいことがあると、笑顔になります。鉛筆を噛み強制的に笑顔を作らせる実験や輪ゴムの両端に絆創膏を付けて絆創膏で両頬を釣り上げて強制的に笑いを作らせる実験が行われました。このときに、脳をスキャンすると、このような偽の笑いでも、嬉しさを感じる脳機能が活性化することが明らかになりました。つまり、人間は、作り笑顔でも嬉しくなるということなのです。作り笑いによる皮膚や筋肉への刺激が脳にフィードバックして楽しくなることから、これを、フィードバック効果と呼んでいます。ストレスを感じたときや落ち込んだ時、気分がすぐれない時には作り笑いでも結構ですから、笑顔になりましょう。落語や漫才で笑うのが良いというのはこのためです。

 

4-12 アンガーマネジメントの実践

テレビ番組では、「6秒数えてください」と書いたカードを提示することで、怒りが収まる実験をしていました。怒りがこみ上げてきた時に6秒間カウントダウンすることで、怒りが収まるということです。セロトニンが怒りのアドレナリンを抑えたのです。アドレナリンは、やる気を高める良い物質というイメージがありますが、実は毒性がありますので、放出され続ければ体にさわります。そこて、怒りのあとはセロトニンという神経伝達物質が分泌され、アドレナリンの放出を抑えます。そのために、交感神経の活動も低下し、怒りも収まります。

 

また、このテレビ番組では介護施設の事例を紹介していました。離職者が10名以上と離職者が多いことに悩む介護施設でしたが、ある方法を導入したら離職者は「0」になったとしています。その方法は、怒った時の状態をメモすることでした。書き出していくことにより、起こりやすい状態や心理がわかります。こうすれば、自分のコアビリーフを確認することができるのです。これを知ることで、この状態を回避することができ対応力もつくということです。これは、心理臨床でいう認知療法と同じ手法です。

 

仕事・部下の育成などの場面で、イラついてはいけないと思いながら、ついつい感情的になってしまいそうになった時に、ぜひ試してみてください。

 

4-13 ストップ法(思考停止法)使用法

それでは、ストップ法(思考停止法)を身に付ける具体的な方法について説明します。

 

4-13-1 緊張・不安を感じたときに、頭に思い浮かんだイメージや考えを思い出す。

例えば、理由のない孤独を感じて不安な時、「みんなで自分の悪口を言っている」「みんなの気分を害した」「周りから相手にされない」などのイメージを思い出します。

 

4-13-2 この中からイメージや考えを1つ選び、アラームをセット。

例えば、「みんなで自分の悪口を言っている」というイメージを頭に描いて、時計やスマホなどのアラームを3分後にセットします。

 

4-13-3 具体的な状況を思い浮かべる

目を閉じ、「みんなで自分の悪口を言っている」イメージや考えについて具体的な状況を思い浮かべます。

 

 

4-13-4 「ストップ!」と叫ぶ

アラームが鳴ったら、大声で「ストップ!」と叫ぶ。このとき、立ち上がったり、万歳したり、手を叩くなどすると、さらに効果的です。

 

4-13-5 ストップ法(思考停止法)の効果を確認する

そして、頭の中にあるネガティブなイメージが小さくなったと感じられたら、それが、ストップ法(思考停止法)の効果です。

これを2~3回繰り返せば、ストップ法(思考停止法)を使いこなすことができるようになります。手帳などにこの時の状況を記録しておくと、さらに、効果を実感することができます。

 

このように、「ストップ!」という魔法の言葉を使うだけで、あなたは、根拠のない不安や極端に悲観的な思考を停止させ、頭を空っぽにすることで安心感やリラックス感を取り戻すことができるのです。

 

「思考停止法」と呼ばれる心理療法では、「ストップ!」の号令で悲観的な思考を中断させ、嫌なイメージをしぼませることができます。この技法は、カウンセリングやメンタルクリニックなどでも行われている心理療法の1つですが、日常的なストレス対策にも有効です。

 

 

ミリオンセールスメルマガ営業研修

営業指導歴16年の専門家が伝授!営業嫌いの人でも、購買心理学で自然に お客様の欲しいを引き出すミリオンセールスメール講座

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

よく読まれている記事